2003年10月14日
 古河サーキットフォイル(本社=栃木県今市市、久守猛社長)は、03年度の連結総売上高が前年度比10%増、販売量が同2%増となる見通し。主力製品の特殊銅箔「WS箔」が、携帯電話向け2層FPC(フレキシブルプリント回路基板)やリチウムイオン電池向けに、需要を伸ばしている。汎用銅箔も、東南アジアの基板産業の回復を受け、上期の販売量が当初予想を上回った。
 三菱マテリアルは10日、子会社の三菱マテリアルシーエムアイが日邦工業と共同で、プラスチックとタングステンの複合材「PWC―110C」を開発したと発表した。鉛と同程度の比重と硬さがあり、鉛散弾の代替材料に採用された。

 日立電線と沖縄電力、インターネット戦略研究所、エスシーシーの4社はこのほど、今月1日付でアジアでの情報格差是正とIT(情報技術)産業振興を目的とした事業会社ANIC(エイニック、本社=沖縄県浦添市、資本金3200万円)を設立したと発表した。

 新会社は、ANIC事業化推進協議会を前身とし、日本政府が2000年に公表した「国際的な情報格差問題に対するわが国の包括協力策」を受け、アジア地域支援の一環として、太平洋経済協力会議電気通信小委員会が提言したアジア・ネットワーク&インキュベーション・センター(ANIC)構想の実現をめざすもの。