2004年03月19日
 製錬メーカー各社は、電気亜鉛について従来に比べて国内需要家向けを重視した供給態勢にシフトしているが、4月積み以降について安定供給を目的に前年比でトン当たり5000円の値上げ浸透をめざし交渉を進めている。上げ幅としては過去最大級となるが、東アジアでの需給タイト化を背景に、海外市場との比較からも適正水準への是正を製錬側は求めている。
 LME錫相場が2日連続の大幅上伸を見せて、89年10月以来の高値7735ドル(セツルメント)を記録した。

 今月初めに7000ドルを突破して一進一退の展開だったが、ひっ迫する需給環境の改善余地が見当たらないとの観測から、ファンド筋の投機買いが入って急伸した。

 プリント回路基板に使われる電解銅箔の需要が急速に回復している。デジタル家電の普及・拡大を受け、足元はアジア市場を中心にIT(情報技術)景気のころを上回る販売量になっている。一時は採算ラインを大きく割り込んでいた販売価格も改善された。これを受け、日鉱マテリアルズ、古河サーキットフォイル、福田金属箔粉工業、日本電解など国内メーカーの収益は、特殊箔へのシフトも手伝い順調に回復している。