2004年08月17日(火)
 タイト化する国際非鉄地金需給、それを映して銅を中心に減少し続けるLME・NYCなどの取引所在庫、不透明な中国動向、懸念される米国経済の先行き――2004年後半の非鉄相場をうかがうと、流れを左右する強弱材料が併存し、方向性を即断できない情勢にある。年前半に次々と高値を更新した勢いを保ち、底堅い状態で05年に突入していくのか、早々に減速していくのか、注目される「後半戦」が始まった。

 三菱商事と三菱商事軽金属販売は先週末にかけて、夏季休暇を経て年後半本格スタート期にあたるここ1カ月目安の銅、亜鉛相場予測を発表した。

 それによると、LME銅は9月半ばにかけ、チャート主導の展開となりそうで、予想レンジ(3カ月先物)はトン当たり2550―2865ドル、LME亜鉛は960―1040ドルと限定的な相場を予測している。
 住友電工は16日、インターネットを利用したビジュアル対話サービス事業を来月から開始すると発表した。画面上で相手の顔を見ながらリアルタイムに対話できるシステムで、同社はアプリケーション・サービス・プロバイダ(ASP)として、同サービスの運用を請け負う。1年当たり10サービス以上の新規受注をめざす。

 サービスの名称は「クロース・トゥ・ユー(Close2You)」。米ベンチャー企業のサイトスピード社が有する、30―数十ミリ秒(従来比約10分の1)の超低遅延な動画転送技術を融合したほか、予約を用いた双方向対話や、対話者の視線を一致させる機能なども搭載した。
 日本アルミニウム協会は、5月のアルミ圧延品稼働率をまとめた。それによると、圧延品合計では、前年同月比3・7ポイント増の93・4%となり、いぜん高いレベルが持続。特に板類は、100%を超す稼働状況を保った。