2005年08月08日(月)
 光海底ケーブル製造大手のOCC(本社=横浜市、栖関智晴社長)は5日、NECから光海底ケーブルプロジェクトを2件受注したと発表した。インドネシアの国内基幹網向けに光海底ケーブル総長約1040キロメートル、中国とアジア各国を結ぶ国際通信機関網向けに同約350キロメートルを、それぞれ今秋出荷する。

 日立電線も本年、光海底ケーブルの大型案件を受注しており、2001年から底冷えしてきた幹線系光通信網の需要が、ようやく回復軌道に乗り始めたようだ。
 秋田製錬(本社=秋田市、日野社長)は、リサイクル事業に新規参入する。本年7月8日に産業廃棄物処分業の許可を取得し、電気炉の集塵ダストから出る亜鉛を回収する計画だ。軌道に乗ればさらに事業を拡大していくことも検討する。これまでは亜鉛鉱石から亜鉛を生産する事業が中心だったが、今後はリサイクル原料から亜鉛を回収する事業が加わる。
 古河電工が4日に発表した2005年4―6月期連結決算によると、軽金属、金属、電装・エレクトロニクスの3部門の営業利益が対前年同期比で減少し、デジタル家電関連の需要回復の遅れ、地金や原油の価格高騰の影響などを映した。一方、情報通信部門の営業利益は対前年同期比で52億円改善し、6億円の黒字となった。