2006年04月24日(月)
 大木伸銅工業は21日、黄銅棒の加工賃(ロールマージン)を同社渡し価格でキロ当たり10円以上引き上げると発表した。24日契約分から実施する。

 原材料価格の上昇や原料ロス分の費用拡大、燃料費・輸送費・副資材の値上がりなどで収益が悪化。自助努力による吸収が困難となったため。同社では現在の銅価水準が今後も続いた場合は、継続的にロールマージンの引き上げ実施を検討していく方針。
 電力会社向けの超高圧ケーブルを製造・販売するビスキャス(本社=東京都品川区、田邊輝義社長)は、今後3年間で海外向けを中心に新商品開発などを強化し、2009年3月期で売上高経常利益率5%、新商品売上高比率10%をめざす。

 電力ケーブルや電力機器部品は現在、中国や東南アジア、中近東向けの出荷が好調に推移しており、同社では今秋にかけてケーブル接続部品「コールド・シュリンカブル・ジョイント(CSJ)」の生産設備を2倍弱に増やす計画も進めている。
 神戸製鋼所グループの神商非鉄は関東工場(茨城県水海道市)を今月末で閉鎖する。物流機能は神戸製鋼所の真岡製造所(栃木県真岡市)近くに移し、アルミ厚板の切断加工機能は同グループの神和アルミ工業に委託する。グループ内で重複していた事業を集約することで、全体の経営効率を高めるのが狙い。