2007年02月14日(水)
 アルミ形材・黄銅異型棒押出メーカーの開明伸銅(本社=京都府亀岡市、岡村圭一郎社長)はこのほど、アルミ押出機を新たに設置、量産体制に入った。生産効率化を図ったもので、歩留まりは最大3%、生産性は25%の向上を見込んでいる。

 さらにはアルミ第3工場も増棟し、工場規模も拡大させた。投資総額は4億円。
 インドネシアの錫大手精錬であるコバ・ティン社は、違法容疑による警察当局の捜査を受けて出荷が差し止められ、このほどフォースマジュール(不可抗力条項)発動を宣言した。同社株式を過半数所有するマレーシア・スメルティング・コープ(以下、MSC)が明らかにしたもので、この供給懸念の高まりから国際相場は最高値を更新した。

 世界最大の錫生産国であるインドネシアの中で、コバ社は国営ティマ社に次ぐ規模の大手精錬会社で、年産は2万トン前後といわれている。株式はマレーシアの錫精錬大手・MSCが過半数、残りをティマ社が保有している。

 当局の捜査が入ったのは先週のことで、違法採掘業者から鉱石を購入していた容疑とみられている。現在、精錬施設は操業可能だが、一部倉庫と会計部門が当局により封鎖させられ、出荷がストップ。MSCはマレーシアで錫取引が行われるクアラルンプール取引所に提出した文書で、顧客に対してフォースマジュール発動を宣言したことを明かした。
 インドの大手財閥であるアディティヤ・ビルラーグループのアルミ・銅事業会社「ヒンダルコインダストリーズ」は11日、世界最大のアルミ圧延メーカー「ノベリス」を約60億ドル(約7300億円)で買収することで合意したと発表した。

 第2四半期をめどに、カナダの法律や両社株主の承認などに則り、今回の買収契約を完了させる。