2007年08月30日(木)
 アルミ合金削り粉(ダライ粉)相場が下げ渋っている。ダイカスト需要が旺盛ななか、相対的に割安なダライ粉に人気が集中しているためだ。さらに、ダライ粉のタイト化が進み、需給バランスに影響を与えている。今後、指標の新地金相場が下落しても、需給要因から最も値下がりしにくい品種になるとみられる。
 古河電工は露ボロネジの光ケーブル製造拠点で生産能力を倍増、今秋から増強設備を稼働させる。独アウクスブルクでも光ケーブルの設備増強を進めており、2007年度(08年3月期)、08年度の2年間で生産能力を倍増する。

 07年度の投資金額は各400万米ドル(約4億6000万円)、ドイツでは08年度さらに400万米ドルを投じる。欧州、ロシアでは光ケーブルの需要が活況で、中期的にも市場の伸びが見込まれる。
 日本アルミニウム協会は28日、7月のアルミ圧延品・箔の需給実績を発表し、板・押出合計生産が前年同月比1・5%減の20万3609トンに落ち込んだものの、出荷は同1・2%増の20万3063トンとなった。建設向け需要が低迷を続ける一方、自動車関係は底堅く推移。これにより生産は4カ月連続のマイナスとなったが、出荷は5カ月ぶりのプラスに転じた。