2007年12月05日(水)
 【サンティアゴ3日=増田正則】チリ産銅大手アントファガスタが所有するロス・ペランブレス鉱山の2007年の銅生産量は29万4000トンになる見通し。

 鉱石品位が06年の0・8%から0・7%に低下したことに加えて、今年から採掘が始った「初生鉱」と呼ばれる鉱床の鉱石の硬さが予想以上だったため、06年比で10%減産となりそうだ。収益を増やすために価格が高騰したモリブデン品位の高い鉱石の生産を強化したことも、銅減産の要因になっている。
 新日鉄マテリアルズは4日、半導体実装に使う表面処理銅ボンディングワイヤを開発、2008年3月から量産開始すると発表した。

 一般的な金ボンディングワイヤに比べて販売価格を4分の1に低減できる。子会社の日鉄マイクロメタルで線径20―25ミクロンを中心に、月産能力2000万メートルから量産開始する。半導体のなかでも微細配線タイプのLSI(大規模集積回路)やメモリー向けで、金ワイヤとの代替をねらう。
 津田電線(本社=京都府久世郡久御山町、津田幸平社長)はワイヤハーネスの製造販売において、民生用電線メーカーのSAK(本社=大阪府南河内郡河南町、岡上隆一社長)と提携する。

 津田電線の産業用ハーネスとSAKの民生用ハーネスの販売先をリンクさせることで両社のハーネス事業の相乗効果を狙う。また、来年からは自社ハーネス生産の能力増強とともに、基板組み立てを加工範囲に加えて製品の高付加価値化を図る。