2002.06.03
新 日本製鉄は、三菱商事と共同で中国・鞍山鋼鉄集団公司傘下の鞍鋼新軋鋼股●有限公司からカラーコーティングライン(CCL)2基を受注した。年産能力30万トンで、2003年2月の稼働予定。中国国内の建材市場向け供給を目的にしている。

●はにんべんに分
各 種グレーチングを販売するオカグレート(本社=三重県桑名郡木曽岬町大字白鷺字白鷺川598―190、岡島正成社長)は、全国的な販売網を活かすと同時にユーザーの幅広いニーズに応える一環としてOEM供給を受け、扱い製品の品ぞろえを拡大する方針。
東 京地区の冷延薄板はコイルの品薄感が強く、市況は強含み。需給の引き締まりをベースに定尺品も下値から段階的に上がろうとしている。

東 京地区のSUS304系ベースサイズがトン当たり21万円、SUS430系ベースサイズが同16万5000―17万円どころを中心に強含み横ばい。
大 阪地区の一般形鋼は2大メーカーがきっちりとした減産態勢を敷いているものの、僚品であるH形鋼の軟調推移も影響しており、精彩を欠いた展開となっている。市中相場はベースサイズ、トン当たりで等辺山形鋼が3万5000円、溝形鋼は3万8000円どころ。

大手高炉、02年度積み鉱石値下げ合意
日本製鉄、NKKなど大手高炉は前月31日、02年度積み鉄鉱石価格交渉でBHPビリトンとハマスレー両大手サプライヤーと塊鉱について前年度比5%、粉鉱同2・4%それぞれ値下げすることで合意した。塊鉱と粉鉱のプレミアムは7・85セントと同1・1セント縮小された。鉄鉱石価格はこれで99年度以来、3年ぶりに値下げ。新日鉄をはじめ大手高炉は今後、ローブリバー、リオドセなどと順次、合意を目指し交渉を継続していく。
平 沼赳夫・経済産業大臣は31日の会見で、メキシコで開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)貿易大臣会議で、保護主義による不利益を拒絶する提言がなされた点に触れ、「米国などへ鉄鋼セーフガード(緊急輸入制限)措置の撤回を求め、かねて主張してきたことが提言に盛り込まれ、歓迎したい」と述べた。
中 国の暫定鉄鋼セーフガードが発動され10日を経過した。SG措置の運用詳細が最終確認されていないが、鉄鋼関係者らは現地需要家の鋼材調達への支障発生を懸念しつつ、本格セーフガードへの発展を避けるため中国向け輸出は当面、抑制せざるを得ないとのスタンスにある。
亜 鉛鉄板専業メーカーの02年3月期決算が出そろったが、建築需要低迷の影響からいずれも減収となった。製品販価がこの1年でトン1万円程度下落したことが大きな要因で、経常損益ではエヌケーケー鋼板が黒字となったが、淀川製鋼所、大同鋼板、川鉄鋼板が減益、大洋製鋼が赤字転落。当期損益は淀川製鋼所が初の赤字を計上したほか、大同鋼板、大洋製鋼が赤字、川鉄鋼板が減益となった。今期は各社、製品値上げを推進するほか、大同鋼板と大洋製鋼の事業統合(10月)、淀川製鋼所の不採算部門からの撤退など、合理化推進による収益改善を図る。





大 同マテックス(本社=川崎市、渡辺克彦社長)は今期(03年3月期)、加工機能の拡充とコスト削減を行い、経常利益を7000万円に倍増させる。売上高は、金型ユーザーの海外進出などを考慮し、前期比横ばいの43億5000万円を見込む。外注加工を増やすことで、商品の付加価値を高め、利益の拡大を図る。
サ ンサウス工業(本社=愛知県愛知郡東郷町大字春木字太子47―1、南義継社長)は、プレスラインの60トンプレスを80トンプレスに更新し、異形圧延ラインも圧延幅を120ミリから200ミリに拡大した。同社の得意とする異形断面帯鋼・プレートのニーズに対して、より大きなサイズ(厚物、幅広)に対応することが狙い。