2003年01月10日
ステンレス冷延鋼板のひも付き値上げ交渉が、近く全面決着する見通しだ。メーカー側は昨年春に、トン当たり2万円の値上げを打ち出し、交渉を継続してきたが、各社ともすでに半数以上のユーザーに対し、トン5000―2万円の値上げで合意している。メーカー各社が、大幅な店売り向け減産を継続し、在庫が適正水準以下にまで減少する中、昨年末から内需が拡大。建材や自動車などのひも付きユーザーに、供給不安が出てきている。

2003年の世界の粗鋼生産は、02年実績見込み比2%増の9億1200万トンに達する。これは英メップス社がこのほど発表した予測で、それによると世界経済の不透明材料はあるが、中国、インド、韓国、中東、旧ソ連の鉄鋼需要が拡大基調を維持し、その他の先進諸国の減少をカバーすることになりそうだ。とくに中国の03年の粗鋼生産は同9・5%増の1億9500万トンに達するとみている。

中国の中堅高炉ミル、山西海※鋼鉄有限公司(山西省聞喜東鎮)は、福建省の臨海部に高炉を新設する計画を持つ。

 最終的に年産1500万トン規模となる高炉数基の建設計画が政府認可を得たとの情報もあるが、関係筋によると同社は福建省寧徳に現地事務所を置いて計画を進めているものの、認可取得には至っていないようだ。

※は金を3つ
鋼管ドラム(本社=東京都文京区、谷口勲社長)は天然ガス自動車搭載用燃料容器、医療用酸素ボンベなどガス容器事業の基盤を強化する。自動車向け高圧ガス容器は、2001年に資本参加(株式の3%)した加・ダインテック社とJVを組み、国内でのライン生産を視野に入れ、より踏み込んだ提携を模索していく。その一方で、医療用酸素ボンベに関しては、使用年数15年を経過した容器に関し、NKKグループ内でリサイクル態勢の確立を進めており、新規受注増に結び付ける方針だ。

大阪地区の形鋼特約店はメーカーの製品値上げに合わせ主要品種の唱えをスケジュール的に引き上げる。H形鋼は来週から持ち込みベースで3万9000円、20日からは4万円をめざすほか、等辺山形鋼も来週には3万8000円を完全に固める。遅れている平鋼も4万3000―4万4000円の水準を目標に売り腰を強化する考えだ。