2003年01月24日
九州地区有力鋼材特約店のアサヒ鐵鋼販売(本社=北九州市若松区桜町、丹野喜久夫社長)は、新たにスプライスプレート加工、販売に進出する。同社は20日、全額出資で「九州スプライスセンター(株)」を設立。

 吉田鋼業北九州加工センター(北九州市若松区)の事業、人員を継承して2月1日から業務を開始する。当面加工量は月間500トン、年商3億5000万円を目標にしている。

韓国の最大手リローラーである東部製鋼は、2002年の冷延・表面処理鋼板など鋼材類の生産が過去最高の約260万dに達し、高付加価値製品の比率上昇もあって、増収を確保するとともに純損益ベースで黒字転換を果たしたようだ。

 同社は03年についても260万d水準の生産を維持、とくに「極薄鋼板、アルミめっき鋼板、耐指紋性鋼板など高付加価値製品の比率を引き上げることで、収益性の一層の改善を推進する」(辛三鉉・常務待遇、冷延事業部長兼原料担当)考えだ。



神戸製鋼所は2003年中にも、自動車用鋼板の技術提携先であるオーストリアのフェストアルピーネ・シュタール社との間で人材交流を開始する。技術スタッフを対象に小規模から交流を図り、生産面や技術面の相互理解を深める。

 神鋼とフェスト社は02年1月に、自動車用鋼板の技術提携を締結した。自動車用高張力鋼板(ハイテン)や表面処理鋼板の品質および工程設計、製造プロセス、加工・加工性評価など多岐にわたる技術、ノウハウの相互移転を行い、新商品の共同開発も進めている。

共英製鋼山口事業所(永田紘文専務取締役所長)は23日、2月度契約分の製品価格を異形鉄筋、一般形鋼で2000円、構造用丸鋼、グレーチング用異形平鋼で3000円それぞれ値上げする。同社がトップを切って2月価格値上げを表明したことにより、九州・山口地区の他メーカーも追随する見通し。

 また、中山鋼業(本社=大阪市西淀川区、曽田展生社長)は2月契約の小棒販売価格を1月に比べて1500円値上げ、ベース換算で3万5500円とする方針を固めた。

 ダイワスチール(大西正之社長)は2月契約の中四国、関西地区向けの小棒販売価格を一律2000円値上げすることになった。

新日本製鉄は23日、北九州エコタウン計画の一環として前年8月に設立した100%出資の事業会社・北九州エコエナジー(資本金1000万円)について、その複合中核施設の事業化に向け2003年度までに2回、12億円に増資し、05年に稼働を開始すると発表した。

 同事業は国内初のゼロエミッション型リサイクル産業団地をめざすもので、本年6月に建設工事に着手、05年2月に竣工し、同年3月に稼働する予定。事業費は約140億円。同社では年間30億円程度の売上高を見込んでいる。