2003年03月05日
中国鋼鉄(CSC)は来年(2004年)までに高付加価値製品の生産量をトータルで年間100万トンに引き上げる。特に、品種的には鋼板の高級化志向を強める。具体的には合金化溶融亜鉛メッキ鋼板(GA)は自動車向けの受注を強化し、本年の生産は年間5万トンと前年比42・8%増を計画している。特に、トヨタの台湾現地企業が本年春から生産開始予定のヴィッツ向けにGAを納入する方向。

 電気めっき鋼板(EG)も家電、OA向けに拡販し、本年の生産は年間32万トンと同6・6%増をめざす。電磁鋼板も本年の生産ライン増強により、生産量を年間40万トンと同21・2%増を計画している。

中国は2002年に豪州、ブラジルの主要4カ国などから鉄鉱石を1億1000万トン強輸入した。前年比1900万トン、率にして20%超も急増した。別表のとおり中国の鉄鉱石輸入推移は、4000万トン台だった95―96年から97―99年に5000万トン台へステップアップした後、00年7000万トン弱、01年9200万トンと階段を駆け上るような勢いを示し、これまでの見通しのように02年には一気に1億トン台を突破した。

NKKと電源機器メーカーの東京精電(本社=東京・杉並、竜野三千生社長)は4日、燃料電池ハイブリッド軽自動車向け部品として共同開発してきたけい素鋼板「NKスーパーHFコア」について、ダイハツ工業がトヨタ自動車と共同開発した「ムーヴFCV―K―2」に採用されたと発表した。東京精電がNKKのけい素鋼板を使用し、「スーパーSRインダクター」の名称で製造・販売した。

中国で急速な需要拡大を背景に、新しい高炉一貫計画が浮上している。唐山建龍実業は、浙江省寧波で、年産500万トンの高炉一貫製鉄所計画の具体化に乗り出した。新会社・寧波唐山建龍鋼鉄公司を設立し、第1期工事で高炉2基(1基2500立方メートル)の建設を予定している。2005年からの稼働をめざしており、当初は200万トンのホットコイル生産を計画している。

 投資額は12億ドル強に達する。続けて2006年から第2期工事として高炉1基(2500立方メートル)を建設し、2008年稼働を計画している。一方寧波では、宝山鋼鉄が300万トンの一貫製鉄所建設でFSを実施した経緯がある。このため唐山建龍の計画が具体的に動き出せば、宝山プロジェクトとの調整が必要になると見られている。

異形断面帯鋼・プレート製造を主力とするサンサウス工業(本社=愛知県愛知郡東郷町大字春木字太子47―1、南義継社長、рO5613―8―3301)は、このほど板厚・板幅、平面度などが30ミクロンという高精度な異形断面プレートが生産可能なタンデム圧延ラインを新設した。自動車の重要保安部品となる電子部品(センサー)向けに大手自動車部品メーカーと共同開発した部品を供給するためで、今月から量産に入る。