2003年03月06日
品薄を背景に市況が続伸している薄板市場は、4―6月高炉メーカーからの店売り向け供給減が続くことから、需給ひっ迫が一段と加速するとの見方が強くなっている。輸出向けの好調維持に加えて、高炉各社で相次ぐ設備修理(定修)が店売り需給にかなり影響するとみられる。薄板市況は全国的に「ナイモノ高」の様相を呈しているが、メーカーの値上げ幅も大きく、流通の価格転嫁は新年度に向けていよいよ待ったなしの状況となっている。

NKKは4月契約から、店売り向けガス管類の値上げを実施する。値上げ幅はガス管、ライニング鋼管など品種により異なるが、8―10%(流通価格表で3ポイントに相当)。品種代替などによる市場縮小を踏まえて、昨年来継続する減産を4月以降さらに強化する。採算確保に向けて値上げの完遂をめざす。

住友金属工業は鉄道車両のカーブ区間のスピードアップを図る、車両用の制御台車として「空気ばね車体傾斜制御」技術を開発した。カーブ走行時に、車両にかかる遠心力を調整するシステムで、走行速度、カーブの半径に応じて傾斜角を台車に取り付けた空気ばねで適正に設定、制御(最大2度)する。

新日本製鉄、川崎製鉄、NKK、住友金属工業、神戸製鋼所は5日、「無耐火被覆のFR鋼を用いた自走式駐車場を有する建築物の主要構造部の構造方法」の認定を昨年5月31日付で取得し、8月の適用開始からわずか7カ月で49件の採用実績をあげたと発表した。駐車場の柱と梁は、FR鋼を用いた無耐火被覆構造、店舗など駐車場以外の部分は、建築基準法第107条に基づく一般的な耐火構造とすることを認めるもので、FR鋼を用いた無耐火被駐車場が容易に設計できるようになった。造高炉5社は、近い将来、駐車場の70%でFR鋼が採用されるとみている。

川鉄建材(増田光一社長)は4月出荷分から、合成スラブ用デッキプレート「QLデッキ」をトン当たり3000円値上げする。母材コイルの価格が急伸し、採算が悪化しており、これを解消するのが狙い。