2003年03月07日
高炉各社の03年3月期決算はアジア向け鋼材輸出の伸びと価格改善、合理化効果などから収益が急回復、全社が経常収支で黒字になる見通しだ。

 6日発表した最終見通しでは、新日本製鉄の連結経常利益は前期の167億円から750億円程度に大幅に拡大、川崎製鉄とNKKが経営統合し、昨年9月に発足したJFEホールディングスは前期の両社合計176億円の連結経常赤字から970億円程度の黒字に急回復する。住友金属工業、神戸製鋼所もそれぞれ400億円程度、300億円程度の連結経常利益を確保、日新製鋼は前期の170億円の赤字から40億円程度の黒字に転換する。

 期末配当は新日鉄が前年と同額の1・5円を継続、住金は5年ぶりに復配(1・5円)、日新は昨年見送った配当(2円)を実施する。JFEは15円の予定。神鋼は引き続き欠損金計上見通しのため無配継続。



新日本製鉄と新日鉄化学は6日開催の取締役会で、株式交換により新日鉄が新日化を100%子会社化することを決議、株式交換覚書を締結した。

 新日化は新日鉄が同社株式の67・6%を保有、新日鉄グループの化学事業を担う中核企業として発展してきたが、一部で低収益事業を抱えているほか、財務体質の悪化も懸念されており自力で経営体質を抜本的に改善するのは困難な情勢にある。

 この一方で新日鉄連結ベースでの新日化の収益力向上のためには、新日鉄との一体的な事業運営の強化と迅速な意思決定が不可欠なことから、今回の完全子会社化を決定した。

鉄、非鉄スクラップを扱う専業商社、泰和商事(本社=東京都台東区)はこのほど、上海宝山鋼鉄の近くに鉄スクラップ解体ヤードを取得した。敷地面積は4万平方メートル。現在、ヤード整備を進めながら月間2000―5000トンを処理しており、年内をメドに同1―2万トンへ取扱量拡大を図る。

財務省の通関実績によると、1月の鉄スクラップ輸出量は35万7000トンで、前年同月比12万5000トン、25%減と大きく落ち込んだ。前月比では2万1000トン、5%減。昨年夏場からの国内市況の高騰で、好調だった輸出にも歯止めがかかり、年明け後は足踏み状態が続いていた。

メタルワン系ステンレスコイルセンター、サステック(本社=大阪市、山田邦夫社長)は4月1日完成をメドに、大阪に物流センターを開設する。需要家層の厚い大阪近郊に物流センターを設けることで、納期対応力などの顧客サービスを向上。関西工場(兵庫)の在庫・物流機能を補完して、工場の生産効率を引き上げ、コストダウンにつなげる。