2003年03月13日
新日本製鉄が12日発表した2月末時点の「ときわ会」H形鋼全国在庫は25万9100トンで前月比1・2%減と、再び減少に転じて25万トン台になった。前年同月比では7・5%減。減産の継続による入庫の減少と出庫の微増が主因。1―3月の生産は需要以下に抑制したことから、3月末時点の在庫はさらに減少して、適正水準以下になる見通し。このため4―6月の生産は需要見合いとし、水準は前年同期とほぼ同等にする予定。新日鉄は、03年度の需要を02年度と同程度の320―330万トンの低水準とみて、在庫の増減に応じ、適時、減産対応していく方針を示した。

関東地区の鉄スクラップ業者が構成する関東鉄源協同組合(理事長=渡辺淳・丸和商事社長)は12日、4月積みの鉄スクラップ共同輸出入札を行い落札に至った模様だが、商社名、価格、数量を全て非公開とした。渡辺理事長は、「落札商社に対し電炉メーカーが圧力をかけており、公正な取引が妨害されている」と語った。



鉄鋼労連は12日に示された総合3社組合に対する年間一時金(39歳・21年勤続)を中心とする2003年春闘回答について、NKK130万円、住友金属工業110万円でそれぞれ昨年実績を19万円、15万円アップし、神戸製鋼所は85万円で昨年と同水準だったと集計した。NKKは98年度の140万円に次ぐ水準。神鋼の場合、04年度から業績連動型の一時金決定方式の制度導入をめざし、労使検討委員会を設置することを決めた。

東京地区でH形鋼を扱う流通筋は、17日からベース4万7000円下限に唱えを上げる。3月契約で新日本製鉄がトン2000円、東京製鉄が4000円の値上げを表明し、他社も追随する見通しのため、転嫁する。

大同特殊鋼は12日、100%子会社の特殊発條興業(尼崎市長洲西通一丁目10―14、和光厚一郎社長)が来月、浙江省杭州市蕭山区経済技術開発区に「浙江特発金属製品有限公司」を設立すると発表した。新会社は特殊発條にとって中国で2番目の製造拠点で、皿ばね座金、波形ばね座金を製造販売する。