2003年04月07日
住友金属小倉(本社=北九州市)は、新年度からスラグ輸出に乗り出す。第1弾として韓国向けに6万トンを契約した。輸出は小倉製鉄所時代を含め初めてで、下期以降増枠の可能性もある。メンテ及びエンジニアリング部門の子会社・住金リコテック(本社=北九州市)が製鉄所内の西Bバースを借りて、スラグ在庫基地の拡充を進めており、ここから船積みする。6月に船積み施設を完成し、輸出向けデリバリーを開始する。販路の一つとして今後も中国を含めた輸出市場の開拓に取り組む。

韓国で自動車軽量化材料、テーラー・ウエルデッド・ブランク(TWB)の生産が本格化してきた。現代ハイスコが2002年に商業生産を開始。続いてPOSCOがこのほど、光陽製鉄所内にあるTWBプラントの本格操業を開始した。TWB技術は鋼種、板厚の異なる複数の鋼板をレーザー溶接してプレス材料を生産する技術で、自動車車体の軽量化、組み立て工程の低減などに貢献できる。欧州に続いて米国で一般化しており、アジアにおいても具体化しつつある。

住友金属工業は4日、先端翼付き鋼管杭を地盤に回転貫入して大きな支持力を得る回転貫入杭「ジオウィング・パイル」を開発し、このほど日本建築センターから建築性能評価を取得したと発表した。大臣認定も5月中に取得する見込み。住金は、今回の建築性能評価取得により、今後、中低層建築物の基礎杭として本格的に販売する方針で、本年度は年間5000トンの販売を予定している。



鉄鋼労連の宮園哲郎・中央執行委員長は4日、日本鉄鋼連盟の千速晃会長(新日本製鉄会長)宛てに、「国際市況に連動している鉄スクラップ価格の変動が適切に製品価格に転嫁できない現状は大きな問題」との観点から、価格是正の一環として「高付加価値製品の適正販売」を趣旨とする要請書を提出した。

 その中で同労連は「価格是正の取り組みは経営の責務」と位置づけると同時に、「ユーザーへの価格交渉力の強化や、減産などの需給対応」も合わせて要請した。

関東地区でH形鋼を扱う主要在庫店各社は、10日から持ち込みでベース4万8000円、21日から同4万9000円下限で販売する方針。持ち込みの中心値は現在4万6000―4万7000円。メーカーの値上げ玉の入荷が続くため、流通は、今月末の5万円到達をめざしている。