2003年04月09日
関東地区の鉄スクラップ市況は、下げ基調を鮮明にする輸出価格の影響を受け、2カ月ぶりにトン1万5000円(H2)割れが目前に迫っている。東京湾岸の輸出価格は、前週比500円安のFAS1万4400―1万4800円に下落。割高な国内電炉にスクラップが集中し、需給は緩和。メーカー各社で値下げや数量、荷受け制限が続いている。

国際鉄鋼協会(IISI)は7日、鋼材の先物取引について研究を終え、ロンドン金属取引所(LME)が検討している導入論議には加わらない方針を明らかにした。

 政府間による補助金の廃止論議について歓迎する考えを示しながら、効果的な合意実現に向けて、中国などすべての主要鉄鋼生産国が参加すべきだと注文をつけた。

薄板3品種の輸出価格は当面、上昇基調を維持する見通しだ。薄板類の平均輸出価格(財務省統計、FOBベース)は、この1年間でトン90―120ドル上昇したが、背景には中国を牽引車にアジア市場の消費が急速に拡大してきたことがある。一方で供給サイドに大きな変化はなく、とくに高級品の供給不足は構造的なものとなりつつある。

 こうした中、「成約済みのスポット分は5月積みまで上昇。6月以降は玉がない」(商社)状況にあり、製造業向け長契分も相次いで値上げで決着しているとされる。また高炉各社は、このほどスタートした韓国など大手リローラー向け商談についても、上昇トレンドを維持する方針を打ち出している。

日立金属子会社の日立金属エム・ピー・エフ(本社=東京都港区、真武直政社長)は8日、カシオ計算機のデジタルカメラ向けに、プレスフォージング製法によるマグネシウム合金製の筐体(ケース)を開発し、2月下旬から量産納入を開始したと発表した。

 同製法を用いたマグネシウム合金製筐体のデジタルカメラ向け採用は初めて。(1)薄い(2)軽い(3)高剛性(4)高歩留まり―などの特長を生かし、PDAやパソコンなど情報家電製品向けに採用増を図る。2002年度10億円の販売高を03年度15億円、07年度50億円に引き上げる。

三屋シャーリング(本社=大阪府四條畷市大字中野、三屋正人社長)は高級製品の加工を強化する。特に、ステンレスとアルミはトータルで月間150トン(1次加工ベース)加工しているが、今後はこの数量拡大をめざす。具体的には材料に応じた専用加工ラインをフル活用し、管理・検査態勢に磨きをかける。これにより、顧客満足度を高め、メーカーや商社などからの受注を増やしていく方針。