2003年04月14日
2003年の世界の鋼材見掛け消費は前年比4・6%、3900万トン増の8億6800万トンに拡大する。これは国際鉄鋼協会(IISI)がこのほどまとめた見通しで、04年についても4・4%、3800万トン増と安定した伸びを保ち、消費は9億600トンに達する。また中国の見掛け消費が03・04年ともに2000万トンを超える高い伸びを維持し、引き続き世界消費の拡大をけん引。アジアの消費も03年4億4800万トン、04年4億7400万トンと拡大基調を保つ。

 IISIは世界のGDP成長率を02年1・8%、03年2・4%、04年3・0%と予測。世界景気が回復基調に入るとの前提で、主要地域すべての鋼材消費が拡大するとみている。

関西鉄鋼センター(本社=大阪市此花区、小野武社長)は本年度、需要減退に対応できるよう、企業基盤の再構築をめざす。今上期中に神戸製鋼所系の神鋼シャーレックス(本社=尼崎市、嶋田典繁社長)と統合の基本部分を親会社とともに決定し、その後、早急に統合効果を追求していく。独自の取り組みとしては8月に最新鋭のレーザー切断機1基(新日本工機製、出力=6kw)を増設するとともに、既存のレーザー設備(出力=3kw)も改善し、小物を中心にした切板の効率化を図る。これにより、切板が月間2100トンレベルでも確実に収益が出せる態勢を整備する。

POSCOの2003年第1四半期業績は売上高3兆2611億ウォン、前年同期比22・6%増加、営業利益7738億ウォン、179・2%増、純利益4687億ウォン、146%増となり、いずれも過去最高記録を更新した。

 中国をはじめとする海外マーケットの回復など市場環境の改善、製品販売価格の上昇、プロセス・イノベーションによる経営効率アップなどが、収益を大幅に押し上げた。

萩原鋼業(本社=大阪府東大阪市、萩原莞士社長)は中長期的に受注強化を図り、三重工場(三重県伊賀上野市)の大型スリッターを1直態勢から2直とし、加工量も月間6000―7000トン程度と現状比倍増をめざす。また、6月にも本社工場の中型スリッター1基を三重工場に移設し、三重工場のスリッター加工が大割から小割まできめ細かく対応できる態勢を整備する。品種的にはステンレスなど高級品種の加工を強化する方針で、ステンレスの加工量については現状の倍の月間150トンに引き上げたい考え。



鉄スクラップがジリ安傾向で、大阪地区の形鋼扱い特約店は正念場を迎えている。地区市況は、メーカーの4月契約据え置きを受け、年初からの上げが一服、H形鋼、アングルとも4万5000円どころを様子見商状で推移している。しかし、市中に3月契約の高値玉が入り出したため、扱い筋では「あと2000円は値上げしたい」ところ。新年度後も荷動きが回復しない今、値上げ材料に欠ける流通は再度売り腰の引き締めにかかっている。

 大阪地区の鉄スクラップ市場は、輸出価格の下落を受け電炉メーカーの値下げが相次いでいる。これまで異例の大幅値上げを実施してきたメーカーは、原料が修正局面に入ってきたのを機に、4月契約での形鋼販価を据え置いた。