2003年04月16日
住友金属工業および住友商事は15日、中国・広東省恵州市に自動車用鍛造クランクシャフト生産の合弁企業を設立すると発表した。飛躍的な増加が見込まれる中国のクランクシャフト需要に現地生産で対応するのが狙い。

 年産能力80万本の6000トンプレスラインを設置、2004年秋の生産開始、07年のフル生産を予定する。住金の鍛造クランクシャフトの海外生産は米国に続くもの。中国の生産拠点確立で、自動車のグローバル戦略に日本・米国・中国の3拠点で対応していく。

神戸製鋼所は15日、残留応力制御型厚鋼板「ヒズミレス」の橋梁分野への本格販売を開始したと発表した。本製品は、01年の商品化、販売開始以来、造船分野への採用実績が累積約3万5000トンと急拡大しているが、より厳しい寸法管理が求められる橋梁分野においても性能が高く評価され、このたび3件採用された。同社はこれを契機に橋梁分野でも拡販し、年間約3000トン以上を販売する方針。

日本鉄鋼連盟が入手した情報によると、中国家電協会はこのほど、鉄鋼セーフガード措置による影響調査を行い、(1)輸入鋼材の需給タイトで、価格が急騰した(2)家電各社は生産計画に基づく母材手当てに支障が出ている―などの結果をまとめた。このため、一部大手家電メーカー筋では「今後もこうした状況が続いた場合、製品の値上げに踏み切らざるを得ない」としているようだ。

関東地区の鉄スクラップ市況は、軟化傾向を強める海外相場と地区内のスクラップ需給緩和を受け、年初来となるトン1万4000円(H2)割れが目前に迫る。

 湾岸の輸出価格が、地区電炉メーカー購入価格より500円安のFAS1万3800―1万4000円に下落。割高な国内電炉にスクラップが集中し、くわえて、急落する市況に発生工場がスクラップの排出を急ぎ、需給緩和。メーカーでは大型連休にむけた在庫積み増しがほぼ終了し、数量、荷受け制限が頻発している。



韓国の鉄鋼メーカーは、3月で大幅な増収増益を記録した。昨年後半からの値上げが一巡した中で、生産量が増加。一方でコスト削減効果が明確になったため。またイラク戦争による一時的なウォン安も輸出採算の改善に貢献した。

 東部製鋼は3月の売上高が1530億ウォン、営業利益が160億ウォンで史上最高。ユニオンスチールは、3月の売上高が795億ウォン、経常利益が68億ウォン。いずれも過去最高。起亜特殊鋼も、3月の売上高が600億ウォンと創業以来初の600億ウォン台に乗せた。リロールメーカー、電炉の売上高も増加している。鉄鋼各社の生産・売上げ・収益は、この3月でピークに達した格好。