2003年04月30日
国内の厚板供給は、引き続きタイトな状態が続く方向だ。高炉など厚板メーカーが5―6月にかけ、相次いで厚板ミルの定期修理を行うため。定修を予定しているメーカーはJFEスチール(西日本製鉄所・福山地区)、神戸製鋼所、中部鋼鈑、中山製鋼所の4社で、定修期間は最短で5日間、最長で約2週間を計画している。この影響から、業界関係者では4―6月の国内厚板生産は200万―205万トン(厚中板、クオーターベース)と1―3月比5―10%減少するとの見方をしている。

日鉄鋼管は、2003年度スタート(3月期)の中期経営計画を策定、始動した。最終である05年度(連結ベース)で売上高250億円、経常利益10億円、当期利益5億円を目指す。

 同社は、前中計(99―02年度)で打ち立てていた、累積損失の解消と復配を達成。新中計では、主力の鋼管事業が新日本製鉄と連携した販売戦略の推進するとともに、強靭なコスト競争力を構築するため、固定費のミニマイズを図り、労務費・外注費などの人件費を中心に抜本的なコスト削減を実施していく。また、前中計に引き続き株主資本を充実させるべく、収益力向上と資産効率化、有利子負債圧縮に努める方針だ。

経済産業省は28日、同省内で第1回「製鉄プロセスガス利用水素製造技術開発」中間評価検討会(座長=大島榮次・東工大名誉教授)を開催、同プロジェクトの開発成果、今後の推進方法などを中心に討議した。製鉄所のコークス炉ガス(COG)を改質し、水素を高効率製造、安定供給する同技術は、環境保全、石油代替エネルギーとして普及をめざす燃料電池の円滑導入の観点から、水素の大量、効率的供給技術の開発を重要と報告。COG内の水素量を現状比2倍に増加する開発目標と概要が説明された。そのうえで効果として同技術の全コークス炉適用で、外販可能な水素量は年間約40億N立方メートルに達し、国内各製鉄所は、その立地から大規模需要地となる都市部への供給拠点となると提言された。

住友金属工業は28日、関係会社社長・会長人事を内定した。いずれも6月下旬の株主総会、総会後の取締役会で正式決定する。

 それによると社長が交代するのは、関東特殊製鋼、住友金属プランテック、リンテックス、シゲル工業、日本ステンレス工材、フソウ警備防災の6社。関東特殊製鋼は吉井省三社長が退任、顧問に就任。後任は同社元副社長の青柳明良氏。青柳氏は5月1日付で同社顧問に就任予定。住友金属プランテックは森秀二郎社長が退任、社友に就任する。後任は住金ユナイテッド和歌山専務の秋山和紀氏。秋山氏は6月1日付で同社顧問に就任。また、住友金属物流は石原和雄会長が退任、社友に就任する。

韓国のユニオンスチール(本社=ソウル市、李吉雨社長)は、中国で亜鉛めっき鋼板からカラー鋼板までの表面処理鋼板ライン(年間73万トン)の投資計画を進めているが、中国農業銀行、浦東銀行、韓国産業銀行の3行の協調融資が決定した。総額4500万ドルのうち2000万ドルを3行が融資することになり、このほど調印式が行われた。2004年後半からの操業開始を計画している。加工母材は、ユニオンの中国合弁・無錫江陰薄板有限公司が供給。製品は中国国内で販売する。