2003年05月01日
神鋼商事は30日、神商グループ一体化による連結経営の強化を基本方針に、初年度の03年度復配を目標とした「3カ年(03―05年度)連結中期経営計画」を策定した。同社はこれまで02年度を最終年度とする3カ年の中期計画を実施、「財務体質の改善」「事業の選択と集中」を推進し黒字基調への転換を図ってきた。今中期では仲介ビジネスから脱却、流通・加工機能を備えた高付加価値商社への転換、グローバルビジネスの展開などを図り企業集団価値を向上させるとともに、初年度復配および安定配当の実現をめざしていくことにした。

2003年3月末の薄板3品在庫(メーカー・問屋・コイルセンター合計)は、メーカー・問屋の減少分とコイルセンターの増加分が均衡し、前月と同じ374万トン(前年同月比4・6%減)だった。季節的に在庫が積み上がりやすい年度末だが、370万トン台の低水準を維持した。海外情勢の影響や輸出動向に不透明感、不安感があるものの、薄板の需給バランスがいぜん引き締まっていることを示している。

日本鉄鋼連盟が30日に発表した、2002年度の鉄鋼輸出船積み実績は前年度比10・5%増の3610万7000トンとなり、2年連続で前年度実績を上回った。76年度(3651万5000トン)に次ぐ過去2番目の水準で韓国、中国、台湾、タイなどアジア向け輸出が牽引した。金額は17・9%増の175億7389万ドル(2兆1468億円)でドルベースでは2年ぶりの増加、円ベースでは3年連続の増加となった。また、輸入実績は全鉄鋼で1・4%減の539万2000トン、2年連続で減少した。

日本鉄鋼連盟は30日、3月末の普通鋼鋼材在庫(メーカー・問屋)速報を発表し、前月末に比べ3・0%減の630万5000トンとなり、2カ月連続で減少した。メーカー在庫は4・8%減の495万トンで2カ月連続の減少。半面、問屋在庫は4・5%増の135万5000トンで2カ月連続の増加となった。3月末の在庫率は前月末の97・5%から10・1ポイント低下し、87・4%となった。

日新製鋼は30日、2003年度の設備投資計画について、工事ベース245億円で前年度実績見込み比26・3%増加すると発表した。

 同社は01―02年度にわたり設備投資を100億円台と大幅に圧縮してきたが、03年度の策定に際し、競争力の維持と設備更新の観点から、継続案件の呉製鉄所の2高炉5次改修工事(工期=01年1月―03年11月)に約100億円、同様に同製鉄所の2連続鋳造設備垂直曲げ化改造工事(同=01年5月―03年11月)に約50億円に投資する。これら以外の投資は引き続き圧縮する。