2003年05月02日
産業新聞社は東名阪の取材網を活用、連休明け後の鋼材製品市況展望をまとめた。それによると在庫水準は全般に低く、需給はタイトな状況が続いているが、需要面で迫力を欠いており、一部品種を除き一服感が台頭している。今後も市況上伸をめざすには、メーカーが需要に見合った生産を継続するとともに、流通筋でもいかなる情勢になろうとも、売り姿勢をしっかりと保つことが求められる。

 品種別では条鋼類や鋼板類で特に一服感が強い。条鋼は鉄スクラップ市況の下落によって需要家サイドに買い控え傾向が見られ、鋼板は内需減に加えSARSの影響による輸出動向が懸念材料。ただ、2次製品関係では線材製品が比較的しっかりしており、特殊鋼関係も市中に品薄感が強く、堅調ムードで推移している。

全国コイルセンター工業組合(同=鈴木貴士・五十鈴社長)のまとめによると、2002年度のコイルセンター加工量は2年ぶりに前年度を上回った。海外需要の好調による自動車国内生産の増加が、加工量回復に寄与した。しかし2年連続で1600万トンを下回り、91年度のピーク比では30%近い減少という水準にとどまった。電機をはじめ需要産業の海外生産シフトは国内薄板需要の減少になお影響しており、CC業界は危機感を緩められない環境に置かれている。

韓国の鉄筋業界によると、4月の鉄筋輸入が10万トンを超したもよう。95年8月以来最高の水準としており、韓国内電炉メーカーの値上げで輸入品の価格競争力が拡大したのが背景。また1―3月の輸入実績は、17万4000トンに達した。これは92年1―3月の29万トンに次ぐ高水準。

 韓国の鉄筋市場は、ひと頃の需要の伸びはなくなったものの、月間100万トン近くの需要で堅調。電炉各社は、スクラップ価格の製品転嫁を目的に段階的に値上げしており、輸入品との価格差が拡大しているため、日本などからの輸入契約が増加している。



日東精工(本社=京都府綾部市井倉町、由良龍文社長)は、六価クロムフリーの表面処理「三価クロムクロメート品」の量産を開始した。特に黒色の表面処理については工業用ファスナー(ネジ)メーカーの量産化は国内初のこと。ネジから特殊圧造品にまで対応し、当面の処理能力は月間1億本(ネジベース換算)、将来的には2・5倍増の月間2億5000万本(同)にまで拡大する計画。

新日鉄ソリューションズは、2004年3月期で連結売上高は前期比2・0%減の1500億円、経常利益0・7%減の120億円、当期利益は2・5%増の64億円を計画している。情報システム投資は堅調に推移する見込みながら業界内の競争が激化する見通し。株式上場で得た資金を戦略的に活用し、将来の事業拡大につなげる方針。

 将来の事業展開を見据え、支社・地域子会社の人的資源を本社事業部門に集中投入、またグループの競争力強化のために、グループおよびパートナー会社間の役割・機能分担を図っている。海外の顧客へのシステム開発・保守サポートを行うため、昨年10月に中国に現地法人を設立。昨年7月にはトヨタ部を設置し、業種別・顧客別の対応力を強化している。