2003年05月20日
JFEスチールと神戸製鋼所は19日、溶接材料の生産に関する共同出資会社を発足することで合意したと発表した。両社は昨年5月に溶接事業の維持・強化のため、溶接材料の研究開発・生産・調達に関する提携関係の構築を検討してきた。共同出資で生産会社を設立し、両社の溶接用ワイヤの生産を集約する。新会社は本年10月1日をめどに設立する予定。神戸製鋼は新日本製鉄、住友金属工業と提携関係にあるが、溶材事業に関しては提携関係の枠を超えた格好。競争力維持に向けて、事業単位では高炉間での新たな枠組みの可能性を広げたと言える。

東京製鉄(池谷正成社長)は19日、6月契約販価を発表し、販売価格、エキストラとも全品種据え置いた。建値は3カ月連続変更なし。「先行して価格を上げてきたこともあり、市況の動向を見守る」(安田英憲常務)考え。上げ調子できた製品市況に一服感が広がっており、実態に即した価格政策を示した。19日売り出し、22日の締め切り。

日本鉄鋼連盟の千速晃会長(新日本製鉄会長)は19日の定例会見で、鉄連の次期会長人事について「19日の運営委員会で、副会長の一人から三村明夫氏(新日本製鉄社長)を推薦したいとの提案があり、全員一致でこれを決めた」とし、運営委として28日の総会に三村氏を推挙する方針を固めたことを明らかにした。

上海宝鋼集団と新日本製鉄、三井物産の合弁事業、南通宝鋼新日製鋼(本社工場=江蘇省南通市)は、建材用棒鋼の年産能力を現行の60万トンから100万トンに引き上げる。現地の建材需要拡大に対応するもので、約40億円を投じ、ミニ高炉(380立方メートル)、電炉などを建設、04年早々の操業開始を予定する。

日本鉄鋼連盟が19日発表した2003年4月の粗鋼生産は、896万トン(前月比4・7%減、前年同月比2・3%増)と、13カ月連続で前年同月比プラスとなった。4月としては91年の950万トン以来の高水準。ただ、増加率は縮小し、日当たり生産量も29万9000トンと2カ月ぶりに30万トンを割り込んだ。