2003年05月27日
熔接鋼管メーカー大手6社の2003年3月期決算が出そろった。主要な原材料である熱延、冷延コイルの価格が高騰する中、製品価格への転嫁が難航するなど「材料高の製品安」との厳しい状況を余儀なくされた。各社、コスト低減に加えて新素材・新製品の開発、生産効率向上などに努めたが、収益については、住友鋼管、モリ工業、日鉄鋼管が増収、増益となった一方、新家工業、JFE鋼管は減収・減益、丸一鋼管は増収減益となるなど、大きく格差が生じる結果となった。

世界主要63カ国の4月の粗鋼生産は前年同月比8・2%増の7777万4000トンに達し、4月としての過去最高記録を更新するとともに、単月でも前月に続く過去2番目の高水準となった。1―4月の粗鋼生産累計は3億502万トン、前年同期比8・7%増。世界主要地域が軒並み前年ペースを上回っているが、引き続き中国が増産の牽引車となっている。

鋼材需要家団体の米消費産業貿易活動連合(CITAC)は23日、米政府に対して、連邦準備制度理事会のグリーンスパン議長の見解を受け入れて、貿易法201条に基づく鋼材への関税を撤廃するよう要請した。CITACは議長の証言で従来の主張が裏付けられたとしており、昨年だけで全米の需要業界で20万人の雇用が失われたと警告している。

世界最大の鉄鉱業、ブラジルのリオドセ(CVRD)は23日、新日本製鉄との2003年度積み鉄鉱石価格交渉が22日に決着したと発表した。

 南部システムの焼結用鉱で鉄分1%当たりに相当する、ロングトンユニット当たり、ツバロン港FOBで27・64セントと前年度比9%値上げ、南部システムの塊鉱で29・32セントと8・9%の値上げ。



韓国のINIスチール(本社=仁川市)は、鋼材のサイト取引を拡大する。昨年スタートしたサイトビジネスは、年末までに基幹システムと連結して、具体的な商取引が開始。今年は、取引税計算書の発行、在庫情報の開示、試験分析書の発効などをオンライン方式で計画している。これに続き代理店を対象としたマーケット・プレイス(インターネット取引所)を開設。海外との鉄鋼貿易部門にもサイト取引を拡大する。