2003年06月20日
中国最大の鉄鋼企業、上海宝鋼集団(謝企華董事長)はこのほど、2005年の連結売上高を02年実績の1・5倍となる1200億人民元(145億米ドル)に引き上げる計画を打ち出した。「年間2000万トンの生産規模を維持し、高付加価値製品の生産増加によるプロダクツミックスの改善で売り上げ拡大を図る」(広報)考え。

 さらに同社は2010年までに、売り上げ規模を1500億元(180億ドル)に引き上げるとともに、競争力の一層の強化で世界鉄鋼業界トップ3入りをめざすという目標も掲げている。

日本鉄鋼連盟が19日発表した5月の粗鋼生産量は、前年同月比2・8%増の965万2000トンとなり、14カ月連続で前年実績を上回った。5月としては80年の996万9000トン以来の高水準。電炉鋼の同1%の増加に対し、転炉鋼は同3・5%増加し、全体を押し上げた。

 1日当たりの粗鋼生産量は31万1000トンで、前月の29万9000トンに比べ4%増加。5月末の高炉稼働基数は改修中だった新日本製鉄・君津製鉄所の4号高炉が5月8日に再火入れされ、35基中29基となった。

引抜管メーカーの大阪鋼管(本社=佐世保市針尾北、坂根康伸社長)は、前3月期で大幅に財務体質の改善が進んだ。工場移転後の収益対策が軌道に乗ってきており、「3年後をめどに銀行借入金ゼロ」が見込まれている。

 96年度、97年度決算で設備の除却損などを計上し、2期連続の赤字となっていたが、以後黒字化。02年度決算で経常で1億9600万円の黒字を計上し、5年ぶりに累損を解消した。また97年度末で54億円あった借入金が、20億円を切った。今後年間7億円の返済を行い「05年度末までに銀行借り入れゼロ」をめざす。

菱和スチール(本社=岡山県倉敷市、廣瀬邦夫社長)は昨年5月から、本社工場の物流効率化の大型投資を行っていたが、このほど完了した。

 具体的には第3工場の増築、第1工場改造、設備レイアウト改善を行った。これにより、母材コイルの保管能力は2万2000トンと従来比2倍強となり、第3工場は25トンの大型コイルが対応可能となった。母材コイルも一気通貫で加工ラインに流れる態勢を構築した。第1工場にはシャー5基を導入、シャー加工を内製化した。今回の投資により、本年度は生産効率を前年度比15%引き上げるとともに、コストも同比15%下げる方針。



ロンドン金属取引所(LME)のSJNヒーレCEOは18日、導入へ向けて準備を進めている鋼材の先物取引を、2004年半ばにも開始したい考えを明らかにした。4月に提案した欧州と米国の熱延コイルについて、詳細を提案したことを紹介。リスク管理などの利点を強調して、業界の支持を訴えた。