2003年06月24日
三菱商事の金属グループは今期、前期比13%増の連結純利益270億円をめざす。収益の柱の原料が安定した利益を上げるうえ、メタルワンへの移行段階で赤字だった鉄鋼製品が黒字転換し、非鉄も増益を見込む。総合力を生かした鉄鋼、非鉄、資源一体となった収益増大により、全社の今期連結純利益1000億円の達成に大きく貢献する。

新日本製鉄はエンジニアリング事業で新基盤を構築し、事業規模の維持、拡大を図る。2003―05年度の新中期経営計画で、エンジ全体の連結売上高4000億円(02年度比50%増)、営業利益100億円(同4倍)をめざす。公共投資抑制など需要構造の変化を踏まえ、環境、エネルギー分野や耐震など防災面で新規需要を創出やPFIなどの新しい需要形態に対応。海外のウエートを高めるほか、総合力を生かしたソリューション型事業展開を志向、売り上げ構成比を海外比率15―20%、ソリューション対応事業20%とする。新技術・新商品による新規事業も育成。新たなアライアンス形成を積極化、事業体質を強める。



韓国・起亜特殊鋼の買収交渉を進めていたインターナショナル・スチール・グループ(ISG)を主体とするインターバインコンソーシアム(IBC)は、法院との交渉で妥協点が見いだせず、不調になった。このため予備交渉権を得ていた世亜ホールディングスが、買収交渉に乗りだした。韓国内部ではアメリカ資本のISGへの売却に対し、難色を示す声があったため、世亜との交渉開始を順当な道筋に戻ったとみる向きが多い。

住友商事は23日、中国第一汽車集団および上海宝鋼集団との合弁事業として、吉林省長春に自動車鋼板用コイルセンターを設立すると発表した。この合弁事業は、住商にとってアジア20カ所目、中国6カ所目の薄板コイルセンターとなるが、自動車鋼板に特化する初の加工拠点となる。



川鉄鋼板は23日、新横葺屋根2タイプを開発、5月から販売を開始したと発表した。平板瓦風横葺屋根「優雅やね」と「はばたき」の2種で、新築および改修に適用する。滑り出しは好調で、すでに両製品合わせ5000平方メートルを販売済み。今後、それぞれに月間1万平方メートルの販売をめざす。