2003年07月04日
東京電力の原子力発電所停止に伴い、夏場の電力不足が懸念されており、東電から電力を受ける関東地区の電炉メーカーの夏期生産に影響を与えそうだ。

 電力消費ピーク時の昼間に製鋼を行っている朝日工業では、7―9月に22日間以上の操業休止日を予定。他メーカーは夜間操業が中心だが、昼間に圧延を行っているところも多い。7―9月の地区小棒生産量は前年同期比10%減の見通しで、天候次第ではさらに減少する可能性がある。また、10月施行の法改正で物流問題が持ち上がっており、夏場以降の製品供給に支障をきたす恐れが強まっている。



中国山東省青島市が、年間粗鋼1000万トン能力の一貫製鉄所建設を計画していることが明らかになった。中国を訪問中のPOSCO名誉会長の朴泰峻氏を通じて、同社に製鉄所の建設を要請してきたもので、POSCOは検討に入る。





韓国の現代ハイスコは、韓宝鉄鋼が保有する年産能力35万トンの連続溶融亜鉛めっき製造ライン(CGL)を385億ウォンで買収する。ハイスコは同国南部の順天工場で、年間185万トンの冷延および表面処理鋼板を生産するが、CGLが現代・起亜自動車向けの自動車用鋼板でフル生産となっている。このためカラー鋼板原板や家電・建材用めっき鋼板の生産能力増強を目的に、韓宝鉄鋼のCGL買収を決めた。



合金鉄最大手の仏エラメットのジャック・バカルダ会長兼CEOは2日、都内で会見し、ニッケルを04年に1万5000トン能力増強するなど、当面の経営目標を明らかにした。今年はニッケルの3%増産、全社的な在庫削減など収益改善に努める。上期は前年同期を上回る利益を確保できる見通しだ。



関東地区の大径角形鋼管(コラム)の市況が上伸局面を迎えるもようだ。今週、流通各社が相次いで販売先に値上げのアナウンスを実施しており、一次加工費を含む販価は、週明け7日から2000―3000円上昇して、STKRで仲間売り6万2000円、ユーザー渡し6万4000円前後になる可能性が高い。メーカーによる今月出荷分からのトン3000円の値上げで、収益悪化が加速する流通各社では、採算意識が高まっている。