2003年07月07日
大阪地区のH形鋼市況に再び強気感が台頭している。需給環境の好転を受け、流通筋では今週から唱えを1000円引き上げる。また、鉄スクラップ価格の強気配やメーカーの物件価格引き上げを後押しに、「7―9月で最低でも2000円の値戻しは浸透させたい」(特約店筋)としている。夏場にかけて市況は上伸場面を迎えそうだ。



アイジー工業(本社=山形県東根市、金田直治社長)は、サンドイッチパネル「アイジー断熱ヴァンドG型」「耐火ヴァンド」の芯材であるポリイソシアヌレートフォーム・フェノールフォームに使用する発泡剤を、本年10月から炭化水素系に変更し、ノンフロン対策を強化する。発泡剤として炭化水素系を使用するのは、日本ではアイジー工業が初めて。





新日本製鉄の02年度の橋梁受注実績は2万4000トンで、前年度の1万トンから倍増し、過去最高となった。国内向けは微減だが、海外の受注が大幅に増加したため。同社は海外での展開を積極的に進めていく方針だが、一方で受注条件や価格などで慎重な姿勢も崩しておらず、今後の量の見通しは不透明だ。



中山鋼業(本社=大阪市、曽田展生社長)は小棒4万円の販売価格実勢化をめざし、7月契約分から再度値上げに取り組む。同社の値上げは4月契約以来3カ月ぶりのことで、こう着状態にあった関西地区の小棒市況は再び上伸基調を強めそうだ。同社では値上げの理由として(1)鉄スクラップ市況が基調を強めている(2)運賃コストの上昇が見込まれる(3)副資材価格の高騰――を上げており、4万円の販価実現に向け動きを強める。



韓国第2の鉄筋メーカー・韓国鉄鋼(本社・慶南馬山市)は賃上げ交渉が決裂し、3日からストライキ入りとなった。4日までの48時間、昌原工場と馬山工場の操業が休止された。7日から再度スト入りの計画で、以降の操業は交渉の動向に掛かっている。

 韓国の鉄鋼メーカーは、98年からのIMF態勢で「大半のメーカーが賃上げ凍結」となっている。しかし2002年決算が空前の増収増益となっているため、労働側の賃上げ要求は、極めて厳しい。7月以降ストを構えている企業は鉄鋼以外の企業を合わせ180社強といわれており、生産活動の混乱は避けられない。