2003年07月15日
住友金属工業は、シームレス鋼管のひも付き価格値戻し交渉(トン当たり1万円)に関して、先週までに大手ユーザーである建設機械及び産業機械の主要メーカーと合意に達し、全面決着に向けて大詰めを迎えた。国内シームレス鋼管価格はここ数年間で大きく落ち込み、2002年末までに同約3万円下落するなど採算が悪化しており、同社では減産を継続しながら、追加値上げも検討している。

新日本製鉄と住友金属工業は14日、10月に発足するステンレス事業の統合会社、新日鉄住金ステンレス(NSSC、本社=東京都中央区、萬谷興亞社長)の体質強化施策を発表した。目玉は関東地区のステンレスコイルセンター集約。同地区でのCC過剰体質を解消するもので、今年度内をメドに住金系列の日本ステンレス商事(東京)がコイル精整加工から撤退、メタルワン系列で新日鉄も出資するサステック(大阪)の関東工場(群馬)と新日鉄系列の友和産業(千葉)に加工移管する。

韓国POSCOの2003年上半期業績は、売上高6兆7880億ウォン、前年同期比24・5%増、純利益1兆190億ウォン、184・1%増の大幅増益決算となった。鋼材販売は1380万4000トン、3・7%増。鋼材販売価格(平均18・7%アップ)の上昇とPI(プロセス・イノベーション)によるコスト削減効果が寄与、過去最高水準の利益を計上した。

神戸製鋼所は、神鋼神戸発電所2号機の建設を進めてきたがこのほど完成、15日にボイラーへの火入れを行い試験運転に入る。試運転では電気事業法の定めに従い主機(ボイラー、タービン、発電機)および環境装置など各設備の調整、性能確認、安全装置の機能確認などを行う。試運転は来年4月の営業運転まで8カ月強の期間実施される。

 試運転にあたっては新聞チラシなどにより近隣地域に知らせるほか、試運転期間中には必要な環境測定を行い、その結果を神戸市に報告する。2号機が稼働すれば、02年4月から稼働している1号機70万kwと合わせ、140万kwの発電となる。

日本鉄源協会(会長=平尾隆・新日本製鉄副社長)がまとめた7月第2週鉄スクラップ市況調査によると、関東、中部、関西の平均価格は、前週比100円高のH2ベース1万3300円(炉前価格、トン)と小幅ながら約4カ月ぶりに値上がりした。