2003年08月12日
高炉各社は秋口から、国内自動車大手と自動車用鋼板の再値上げ交渉に入る。上げ幅は各社異なるが、トン平均5000円程度を要請するものとみられる。遅くとも2004年4月出荷分からの値上げをめざす。

 高炉各社と自動車大手は昨年末から本年初めにかけて、約5年ぶりに自動車用鋼板の値上げで合意に達したが、上げ幅は要請分の半分程度(トン平均5000円前後、02年度下期出荷分から)にとどまった。国際価格から見ていぜん低水準にあるうえ、電機向けなどその他ひも付き価格に比べても、相対的に低いレベルにあることから、引き続き是正を求める。





大阪製鉄は、9月下旬から10月上旬にかけて、主力工場である本社・堺工場で長期の炉休を実施、製鋼・圧延設備の改善を行う。製鋼は炉の能力を拡大、従来の135トンから150トンに引き上げ、圧延は加熱炉のバーナーの一部をリジェネタイプにリプレース、ともに生産効率のアップをめざす。

2003年度の建設機械向け鋼材出荷が02年度比15―20%増加し、年間40万―43万トン(鉄鋼統計専門委員会調べ参考、鉱山向けも含む)に達する方向だ。品種別では厚中板が38万―39万トン、ホットコイルが1万トン強、鋼管が1万3000―1万4000トンが見込まれている。輸出が中国向けを中心に絶好調で、建機の輸出金額全体が6月までで前年同期比30%強の増加となり、年度内はこのペースが続くこと。さらに、国内向けも底打ちし、メーカー各社が環境を考慮した低排出ガスの機種を、市場に新規投入しているため。



大阪地区の鉄スクラップ相場はお盆を前に再び上昇している。13日前後からスクラップ業者の大方で盆休みを迎えるが、これに対応して盆の間も操業を続ける電炉メーカーがスクラップ在庫の確保に動いたためと思われる。先週いっぱい購入価格の引き上げが相次ぎ、H2価格は1万5500―1万6500円どころが中心へ。高値では1万7000円台も散見される。

イスパット・インターナショナルが発表した第2・四半期決算によると、純利益は1400万ドルと前年同期比27・3%増加した。前期比では72・5%の減益。5期連続の利益計上。価格は改善したが、鉄鉱石が前年同期比約10%値上がりするなどでコストは11%上昇した。上半期の純利益は6500万ドル(前年同期は2800万ドルの損失)だった。