2003年08月28日
東京地区鋼管市況は、9月にも一段高になる様相を呈してきた。大手流通筋は、9月1日から溶接鋼管(溶協品、丸管)でトン当たり1000円、中径角形鋼管で同2000円の唱え上げに踏み切ることから丸管、中径角ともに実勢で6万円台乗せに向けて動き出す。一般構造用鋼管(STK400、48・6×2・3ミリ)の市中価格が6万円に乗ると、95年以来8年ぶりとなる。一方、高炉ガス管は、8月1日から黒ガス管で同2000円の唱え上げを行ったほか、高炉が大幅減産、生産調整に入るなど、9月以降で実勢への浸透が加速する見通しである。



三菱製鋼は、特殊鋼鋼材小口販売の「コンビニ化」に乗り出す。通常、メーカーが行わない自社倉庫を用いた鋼材の店売り在庫販売を新潟サービスセンター(SC)で開始したのに続き、大阪、岡山の両SCにも拡大。トラックや建機向け補修部品の倉庫を活用して、2トンの小ロット単位から鋼材の置き場売りを行う。流通業者には短納期・小口購買、三菱には過剰サービス削減や末端情報の吸い上げが可能となるなど、双方にメリットが見込める。流通の反応を見て、北海道から鹿児島までの全国26拠点で順次同様のサービスを広げる。



経済産業省の2004年度概算要求のうち鉄鋼技術関連予算は総額36億9100万円となった。前年度と比べ、2億7700万円、8・1%の増額を要求する。新規事業として「次世代鋼構造建築システムプロジェクト(革新的構造材料産業技術対策調査)」「スラグ利用に係る研究開発」を立ち上げるほか、継続事業では中間評価を経た「製鉄プロセスガス利用水素製造技術開発」など固体高分子型燃料電池・水素エネルギー利用や地球温暖化防止、リサイクル、ナノテクノロジーといった技術政策に沿った内容で構成した。

東京鋼鉄は27日、9月積みの一般形鋼の販売価格をトン2000円値上げすると発表した。4月以降、需給調整に注力してきた結果、環境が整ったと判断。再生産可能な販売価格の実現に向け、今後も需給バランスの改善に努める方針を示した。26日から9月5日までの11日間は、夏季定期修理により操業を休止する。



阪和興業・大阪は、加工コラムの販売価格を9月1日からSTKRで6万4000円、BCRで7万2000円とする(いずれもユーザー渡し)。仕入値上がり分を転嫁を図るため実施するもので、同社では9月帳端明けにも再度1000円値上げする。