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2003年09月02日
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新日鉄、塗装鋼板をクロメートフリー化
・ JFEスチール、倉敷第2高炉の改修開始
・ ステン冷延鋼板、輸出価格の上昇続く
・ 韓国、スクラップの先高観強まる
・ 小棒輸出が堅調=韓国からの引き合い好調
・ JFEスチール、倉敷第2高炉の改修開始
・ ステン冷延鋼板、輸出価格の上昇続く
・ 韓国、スクラップの先高観強まる
・ 小棒輸出が堅調=韓国からの引き合い好調
新日本製鉄は、電機向け主体のプレコート(塗装)鋼板「ビューコート」を、受注状況に応じてクロム化合物を含まないクロメートフリータイプに全面的に切り替える。環境負荷物質の使用制限が世界的に高まる中で、電機メーカーを中心としたクロメートフリー化のニーズに対応する。また、電気機器の熱源対策となる「高吸熱性」型ビューコートの適用拡大を図る。
JFEスチールは1日、西日本製鉄所・倉敷地区(旧川鉄水島製鉄所)の第2高炉を8月29日で吹き止め、30日から4次改修工事に入ったと発表した。「大ブロックリング工法」を採用、工期短縮を図り、80日程度の期間で11月中旬に完工の予定。炉容積は現行の2857立方メートルから4100立方メートルに拡大する。投下金額は約190億円。
ステンレス冷延鋼板のアジア向け輸出価格に上昇局面が続いている。日本ミルは、現在行っている10―11月積みの商談で、指標となる香港向けにトン当たり1700ドル(SUS304、コイルベース、運賃込み)を目指している。
主原料であるニッケルやクロムの高騰を背景に、直近の8―9月商談時と比べ、50―100ドル方(3―6%)引き上げる姿勢だ。各国ミルも相次いで値上げの方針を見せており、現地マーケットには徐々に値上げが受け入れられつつある。
主原料であるニッケルやクロムの高騰を背景に、直近の8―9月商談時と比べ、50―100ドル方(3―6%)引き上げる姿勢だ。各国ミルも相次いで値上げの方針を見せており、現地マーケットには徐々に値上げが受け入れられつつある。
韓国の鉄スクラップ市場は、国内の秋需対応と国際的な市況高騰から先高観が強まっている。特に先週実施されたPOSCOの市中スクラップ入札でトン当たり20万ウォンの応札が大半を占めたため、先高を確認した格好となった。同入札は、予定価格を上回ったことで不調となった。これにより鉄スクラップ業界では、現行のスクラップ市況16万―17万ウォンから、近い将来20万ウォン台をうかがう展開も十分予想されるとの強気の見方が台頭している。
韓国の電炉製品需要は、引き続き好調で、これにつれ鉄スクラップ市況も高めに推移している。
韓国の電炉製品需要は、引き続き好調で、これにつれ鉄スクラップ市況も高めに推移している。
小棒の輸出が堅調だ。7月の輸出実績は、9万9630トンで前月比では15・3%減少したが、前年同月比では2・3倍増と増加基調を示した。輸出の大半を占める韓国向けは9万1090トンでそれぞれ16・7%減、2・6倍増。韓国向けは年初から急増し、1月の4万トンから6月には過去最高の10万9410トンを記録した。
7月も10万トン近く、勢いは弱まっていない。8月はメーカーの夏季減産で減る見通しだが、韓国からの引き合いは衰えず、下期の韓国内需の動向によるが、数万トン台の輸出は、持続しそうだ。
7月も10万トン近く、勢いは弱まっていない。8月はメーカーの夏季減産で減る見通しだが、韓国からの引き合いは衰えず、下期の韓国内需の動向によるが、数万トン台の輸出は、持続しそうだ。