2003年10月01日
日本電工は30日、10―12月積みの高炉、電炉など大口需要家向け高炭素フェロマンガン価格をトン当たり5000円値上げすると発表した。

 シリコマンガンも同様に5000円値上げ。単価は顧客ごとに7万―8万円と幅があるが、7%程度の上げ幅になる。値上げは02年4月以来。需給の引き締まりを背景に、国際市況が上昇する時機を捉えて、原料鉱石、運賃などのコスト上昇分を転嫁する。

2003年8月末の国内向け薄板3品在庫(熱延・冷延・表面処理)は、前月比4・9%増の427万9000トンとなった。夏季休暇が入るため在庫は例年増えるが、高炉の改修や定期修理を控えたメーカーのコイル備蓄と流通在庫の滞留が重なり、メーカー、流通ともに在庫は大きく増加した。9月在庫はメーカー分を中心に減少する可能性が高い。



黒崎播磨(平岡照祥社長)と東芝セラミックス(鈴木紘一社長)は30日、04年3月をメドに連続鋳造用を主体とした鉄鋼用耐火物事業を統合すると発表した。東芝セラミックスの連鋳用耐火物工場運営の新会社を設立し、両社が共同運営する。東芝セラミックスの同事業の営業と基礎研究開発部門を黒崎播磨に移管。製造の集約など合理化と同時に、両社の強みを生かして世界市場での対応力を強化する。

日本鉄鋼連盟まとめによると8月の全鉄鋼輸出は273万トンで前年同月比18・7%減、前月比9・9%減となった。

 このうち普通鋼鋼材輸出は201万トンでそれぞれ15%、9・1%減。大幅減は主力品種である熱延広幅帯鋼が56万1000トンと31・1%減、8・6%減にとどまったためで、とくに韓国向けが18万3000トン、45・7%減、37%減と減少幅が大きい。一方、8月の普通鋼鋼材輸入は20万5000トン、前年同月比14%減、前月比18・7%減だった。



中国の8月の粗鋼生産(速報)は前年同月比22・4%増の1894万6000トン、鋼材生産が19%増の2020万4000トンとなり、いずれも過去最高を更新した。とくに鋼材生産は、初めて月間2000トンを超えた。