2003年11月27日
新日本製鉄は、普通線材について、来年1―3月の生産量を現状比10%強削減する。需要の減少に合わせて供給量を抑制し、需給調整を進める考え。2000年10―12月から30%減産(00年上期比)を継続しているが、さらに減産幅を拡大し需給調整を加速。低迷している製品市況の底上げを図る。普線事業は数量減、低価格の環境下にあり、採算が厳しい。需給環境を整えることで、来春にも線材価格の改善を図ることが予想される。



全国小棒懇談会(会長=栗川勝俊・新日本製鉄取締役厚板・建材事業部長)は26日、定例の記者会見を開き、栗川会長は小棒の現状を捉えて、「先月の小康状態から少し悪化し、微熱が出ているのでは。鉄スクラップ価格が上がり、需要もマーケット全体では下げ止まっていない」との認識を示し、「4万円を早く固め、上をめざすためにも、減産を強化する必要がある」と強調した。





中国最大の鉄鋼ミル、宝山鋼鉄はこのほど2004年1四半期(1―3月)出荷分の国内リストプライス引き上げを決めた。値上げ幅は薄板類が100元(12ドル)―300元(36ドル)、線材250元(30ドル)、ビレット200元(24ドル)。本年3四半期(7―9月)の大幅な販価引き下げの後の、今期(10―12月)に続く来期値戻しで、一部品種については2四半期のピーク水準にほぼ戻す。アジア市況を牽引する中国市場のプライスリーダーである同社の値戻しは、鋼材輸出価格の追加値上げを進める日本の鉄鋼各社にとっても、追い風となりそうだ。



神戸製鋼所は、店売りおよびひも付き向け構造用鋼(炭素鋼、合金鋼とも)について、2004年1月契約で値上げを実施する。値上げ幅は店売り向けがトン当たり5000円、ひも付き向けは同10―15%。同社は昨年2月と本年5月の2度、値上げを行ったが、なお利益水準は低く、また国際的に低価格にある。おう盛な需要を背景に需給はタイトであり、同社は価格を見直し、採算の改善に努める方針。



住友商事が新設する中国・無錫の薄板コイルセンター、無錫美鋒金属製品有限公司(江蘇省無錫市、古場文博総経理)は、このほど工場・事務所棟が完成した。11月末にも加工設備の設置工事に着手する。設備はスリッターとミニレベラー各1基でスタート。設備導入後試運転を経て、本年末から2004年初めに稼働を開始する計画。