2003年12月10日
関東地区の構造用鋼市況は、先週までにメーカーが相次いで値上げを表明したため、問屋筋が今後、売り腰を強めるのは必至の情勢となっており、需給改善も相まって年明けには一段高の公算が大きくなっている。

 神戸製鋼所や大同特殊鋼など大手特殊棒鋼メーカーの値上げは来年1月契約分からで、上げ幅は店売りがトン当たり5000円、ひも付きはおおむね5000円以上。春先の値上げに積み残しがあるなかでの値上げに「来年はさらに厳しくなる」(問屋営業担当)との声も聞かれるが、秋口からの需給改善やメーカーの足並みが揃ってきたことで「年明けには確実に市況が動く」(大手流通業者)との期待は高い。

韓国POSCOは品種別セクター制を導入する。収益力向上、商品技術開発力の強化などを目的とするもので、04年1月から厚板、線材、電磁鋼板、ステンレスの4品種に導入。続いて同7月から熱延、冷延、自動車鋼板についても立ち上げ、04年内に主力7品種のセクター制を確立する考え。



韓国の大手鋼線メーカー、KISWIRE(高麗製鋼)は、アルセロールグループと合弁で中国・江蘇省に鋼線生産会社、揚子江TAKを設立する。1億7000万米ドルを投じてスチールコード4万5000トン、ビードワイヤ2万5000トン能力(年産)の工場を建設、2005年末の操業開始をめざす。KISWIREは中国の青島TAKに1億2000万米ドルを追加投資し、設備能力をスチールコード3万5000トン、ビードワイヤ2万5000トンに増強する計画も進めている。



リンタツ(本社=名古屋市中区橘一丁目28―9、堀場昌治社長)は、愛知県半田市日東町の半田ステンレス加工センターの第3工場に自動刃組装置を採用した最新鋭のスリッターラインを来年7月本稼働をメドに導入すると共に、レーザー工場に4基目となるレーザー加工機を来年4月に増設する。うち新スリッターはSL2号機の更新。総投資額は7億5000万円。





USスチールは8日、オンライン流通部門のストレイトライン・ソースを12月末で閉鎖すると発表した。第4・四半期(10―12月)決算で約2500万ドルの特別費用を計上する。大手高炉によるITを使った直接販売の試みは赤字を脱却できず、導入から2年あまりを経て終了する。

 インターネットを使って鋼材を需要家に直接販売する手段として01年10月に導入。小口利用も可能で、加工会社と提携して加工の注文にもこたえていた。当初の店売り機能に加えて、在庫管理などを含めたひも付きユーザー向けサービスを導入するなど改善を進めたが市場の十分な支持を得られず、収益を上げるには至らなかった。