2003年12月18日
2004年1―3月の薄板国内需要は自動車関連を中心に上向き、本年10―12月を上回る見通し。全国コイルセンター工業組合は、04年1―3月の需要を、10―12月比2・5%増の424万4000トンと予測。販売好調な自動車メーカーが打ち出す強気の生産計画が反映されるほか、建材分野も設備投資関連の復調が見込まれている。過剰在庫の解消という課題を前に、1―3月の出荷が在庫推移にどの程度反映されるか、注目される。



韓国鉄鋼協会はこのほど、POSCOなど主要会員会社15社の2004年設備投資計画を集計した。それによると投資額は3兆5400億ウォンで、前年実績見込み比2・1倍の増加となった。個別の計画は明らかになっていないが、POSCOが上工程や浦項製鉄所の高級線材工場の投資の仕上げなどあり、大幅に増加するもよう。2003年の投資実績見込みは、1兆6730億ウォンで2002年比では、減少している。来年の投資が大きく伸びているのは、この反動増もある。



東京地区でH形鋼を扱う特約店は、年内に置き場5万円(ベース)下限販売を固め、年明けからさらに2000円値上げして置き場5万2000円、持ち込み5万3000―5万4000円で販売していく方針を打ち出した。相次ぐメーカーの値上げで転嫁の動きが加速。新日本製鉄君津製鉄所の生産休止に伴う需給タイト化も作用して、市況の上昇基調は強まりそうだ。





中国は1―11月累計で、粗鋼が2億20万トン、鋼材生産が2億1340万トンに達した。粗鋼・鋼材生産ともに2億トン台乗せは世界で初めて。粗鋼の過去最高は、旧ソ連が1988年に記録した1億6300万トン。



全国鉄鋼販売業連合会(会長=大川宏之・芝浦シヤリング会長)、全国厚板シヤリング工業組合(理事長=山田晋司・東京シヤリング社長)、全国コイルセンター工業組合(理事長=鈴木貴士・五十鈴社長)の鉄鋼流通3団体は17日、経済産業省の需要ヒアリングに臨み、2004年1―3月の需要・在庫見通しなどについて回答した。薄板は、在庫調整の進ちょくとひも付き価格の是正がポイント。厚板は供給タイト化が続き在庫が減少、価格の上昇が見込まれる。需要分野や鋼材の品種間で好不調の格差が広がる可能性もある。