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2004年01月28日
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新日鉄、厚板3000円再値上げ=国際価格となお格差
・ 大洋製鋼建材と新中鋼を統合=日鉄鋼板メタル建材を設立
・ 日鉄鋼板、大同鋼板と大洋製鋼を吸収合併
・ 住金鹿島の新高炉、原料費対策を推進
・ 鉄スクラップ、関東市況が一段高
・ 大洋製鋼建材と新中鋼を統合=日鉄鋼板メタル建材を設立
・ 日鉄鋼板、大同鋼板と大洋製鋼を吸収合併
・ 住金鹿島の新高炉、原料費対策を推進
・ 鉄スクラップ、関東市況が一段高
新日本製鉄は1月引き受け分から、店売り向け厚板をトン当たり3000円値上げする。厚板需給のタイト化と国際価格の上昇を踏まえて、再度の価格是正を図る。新日鉄の店売り厚板値上げは、昨年10月契約分で実施した3000円以来となる。交渉が進むひも付き分野の値戻しも継続する。
東アジア各国向けを中心に上昇を続けており、天井感がまだ見えない状況にある。国内では店売り、ひも付き両面で数回にわたる値上げで価格是正を進めてきたものの、国際価格とはまだ格差があると判断し、再値上げを決めた。
東アジア各国向けを中心に上昇を続けており、天井感がまだ見えない状況にある。国内では店売り、ひも付き両面で数回にわたる値上げで価格是正を進めてきたものの、国際価格とはまだ格差があると判断し、再値上げを決めた。
日鉄鋼板は27日、子会社の大洋製鋼建材と新中鋼を2004年4月1日付で経営統合すると発表した。新会社の社名は「日鉄鋼板メタル建材」(本社=東京都江東区東陽7―5―8東陽町MLビル)。資本金は2億円で日鉄鋼板100%出資。社長には吉岡賢・新中鋼社長が就任する。
大洋製鋼建材と新中鋼は、ともに住宅屋根事業を主体に事業展開してきた。両社の商品や営業態勢などの経営資源は補完関係にあり、その有効活用と経営の効率化、スリム化を図るため、このたび経営統合することとなった。
大洋製鋼建材と新中鋼は、ともに住宅屋根事業を主体に事業展開してきた。両社の商品や営業態勢などの経営資源は補完関係にあり、その有効活用と経営の効率化、スリム化を図るため、このたび経営統合することとなった。
日鉄鋼板は27日開催の取締役会で、全額出資の子会社である大同鋼板と大洋製鋼を吸収合併することを決めた。4月1日付合併の予定で、日鉄鋼板を存続会社とし、大同鋼板、大洋製鋼は解散する。
新日本製鉄グループの表面処理鋼板メーカーである大同鋼板と大洋製鋼は、02年10月1日付で事業統合し、日鉄鋼板としてスタートしたが、両社の顧客に配慮する形で、とりあえずは事業持株会社「日鉄鋼板」の下に製造部門として、大同鋼板と大洋製鋼を置き、それぞれの製造子会社が従来ブランドで製品をつくる態勢を維持してきた。
新日本製鉄グループの表面処理鋼板メーカーである大同鋼板と大洋製鋼は、02年10月1日付で事業統合し、日鉄鋼板としてスタートしたが、両社の顧客に配慮する形で、とりあえずは事業持株会社「日鉄鋼板」の下に製造部門として、大同鋼板と大洋製鋼を置き、それぞれの製造子会社が従来ブランドで製品をつくる態勢を維持してきた。
住友金属工業は、鹿島製鉄所(所長=西澤庄蔵常務執行役員)で建設を進めている新高炉で、微粉炭吹き込み量をトン当たり150キログラムに引き上げる。現在稼働している鹿島第2、第3高炉では同100キログラムを吹き込んでいるが、コスト的に割安な微粉炭の吹き込み量を増やすことでコークス使用量を削減。上昇する原料費対策を進める方針。
住金は鹿島第3高炉の老朽化に対応し、隣接して新高炉を建設している。新高炉は、炉内容積5370立方メートルの世界トップクラスの大型高炉で昨年5月に着工し、本年9月に完成する予定。
住金は鹿島第3高炉の老朽化に対応し、隣接して新高炉を建設している。新高炉は、炉内容積5370立方メートルの世界トップクラスの大型高炉で昨年5月に着工し、本年9月に完成する予定。
関東地区の鉄スクラップ価格が続伸している。東京製鉄が1月8、16日に2回(計2000円)値上げ、宇都宮工場で地区最高値の特級2万3000円をつけたことが要因。これにより、他電炉は前週末から今週にかけ500―1000円値上げし、関東地区の鉄スクラップ市況は一段高となっている。