2004年02月06日
2003年度のブリキ・ティンフリースチール(TFS)国内需要は、前年度比4―5%減の115万トン前後となる見通し。飲料缶や一般缶を中心に鉄以外の素材との競合が激しいため、需要が漸減。120万トンの大台を割り込み、04年度も引き続き110万トン台にとどまる可能性が高い。

 ブリキ・TFSの国内需要は、94年度の約180万トンをピークに年々減少してきた。00年度には140万トンを示すなど年率5%前後の割合で減少、02年度は120万トンに落ち込んだ。

住友電気工業は5日、自動車タイヤ用スチールコードの需要拡大を受けて、子会社の栃木住友電工(本社=宇都宮市、笹部博史社長)の生産能力を現行の月間2400トンから2007年に4800トンに倍増すると発表した。

 投資額は50億円で、うち30億円を第三者割当増資で調達する。増資引受先は住友電工、住友ゴム工業、新日本製鉄の3社で、それぞれ10億円ずつ出資する予定。住友ゴムのタイヤ生産が増大し、さらに工場拡張を進めていることから、スチールコードの供給態勢を増強する。

新日本製鉄は5日、鋳物用銑鉄の販売価格を4月出荷分からトン当たり8000円値上げすると発表した。昨年11月の値上げに続くもので、対象はひも付き、店売り向け全品種。鋳物用銑は国際価格および他の鋳造用鉄源の価格が上昇しており、割安感が生じている。需要は回復しており、需給はタイトな状況。安定的な供給を果たすため、販価を是正し、採算確保に努める方針。

関東地区の小棒扱い商社は、2月に入り、唱えをトン4万5000円以上に引き上げた。メーカーが連続的に値上げを進めており、追いかける格好で販価を引き上げ、採算確保をめざす。市況は年明け後、上昇基調を強めており、ベース・トン4万3000円どころで前月比2000円のアップ。鉄スクラップの高騰などメーカーの原料高を背景に、製品市況は4万円台後半をめざす展開となってきた。

住商鋼管販売(本社=大阪市住之江区、民谷恒博社長)は今上期をメドに、大阪市内の2カ所の鋼管センターを本社所在地の大阪鋼管センターに集約する。大正鋼管センター(大阪市大正区)の在庫を大阪鋼管センターに移動させるとともに、切断機も大阪鋼管センター、地方支店に移す。

 新会社設立に伴う、統合効果を出すのが狙いで、大阪地区での物流・加工効率を高めるとともに、地方支店の加工機能の向上を図る。賃借していた大正鋼管センターも閉鎖することで、賃借コストを軽減させる。