2004年02月27日
新日本製鉄は4月出荷から、店売り向け薄板3品についてトン当たり5000円の値上げを実施する。対象は酸洗鋼板を含む熱延鋼板、冷延鋼板、表面処理鋼板。原燃料費や輸送費の上昇による大幅なコスト押し上げ分の転嫁、国際市況の上昇などを考慮して価格改定を決めた。個別交渉を行っているひも付き向けの値上げを含めて、価格是正を継続していく。

岡谷コイルセンター、加納鋼板工業、愛知鉄鋼センターの名古屋市港区空見町に拠点を構えるコイルセンター3社は26日、4月1日付で3社の統括管理会社である空見スチールサービス(名古屋市港区空見町1―11、内田誠一社長)に営業譲渡を行い、事業を統合する、と発表した。

 事業統合に伴い、3月1日付で空見スチールサービスは第三者割当により資本金を2000万円から3億円に増資し、3コイルセンターは今後、それぞれ解散・清算する。

日本鉄鋼連盟の三村明夫会長(新日本製鉄社長)は26日の定例会見で、原料価格の高騰問題について「時々刻々、情勢は悪い方向に向かっており、コークス、フレート、非鉄金属も含め値上がりが深刻になっている。いまの状況で言えば、値上がり幅は年間6000億円以上」とし、1月に新日鉄試算として示した04年度の業界全体としての高騰幅5000億―6000億円をさらに上回るとの見通しを明らかにした。

 そのうえで「海外の鋼材価格は原料価格の高騰を先取りした形で一斉に上がっている」とし、メーカーの製品価格への転嫁が世界的規模で進んでいることを強調した。

住友金属工業は2004年4月ロール分から、国内向けシームレス鋼管の販売価格をトン当たり1万円引き上げることを決めた。原燃料の高騰によるコストアップ分を製品販価に転嫁する。国内向けシームレス鋼管の値上げは、03年1月ロール以来1年3カ月ぶり。01年4月ロール実施分を含めると、今回は第3次値上げとなる。

神戸製鋼所は26日、溶接材料の販売価格を4月1日出荷分からキロ当たり20円値上げすると発表した。97年以来の価格改定で、原材料や副資材価格の上昇分を販価に転嫁するもの。

 なお、ステンレス鋼用溶接材料については、キロ当たり150円の値上げを実施する。