2004年04月09日
モリブデンのスポット価格が今週、三酸化モリブデン(MoO3)の純分1ポンド当たりで18―19ドルと4―5ドル上昇した。1カ月前は7・35ドル、3月平均は9・01ドルだったが、ここにきて急激に上昇している。中国を中心とした需要増で慢性的な供給不足が背景にあり、先高を見込んだディーラーの売り惜しみなど、思惑が入ったと見られている。

 高値が持続するか予断を許さない状況だが、昨年来の上昇局面で、モリブデン含有3%の鋼種で、1トン当たり7―8万円のコストアップにつながっており、今後ステンレスの製品値上げにつながりそうだ。

メタルワンにとって初年度となる03年12月期の連結純利益は当初計画を17・7%上回る106億円で、順調な滑り出しとなった。売上高1兆9000億円(計画2兆円)、営業利益205億円(205億円)、経常利益212億円(189億円)。単体純利益は61億円で総額56億円の配当を実施する。

 本年は経営環境が引き続き堅調に推移すると見込んでおり、子会社の統合再編、海外拠点の本格的な立ち上げを急ぐとともに、200億円規模の攻めの投資を実施、連結売上高2兆円、純利益125億円の増収増益をめざす。

小棒のアジア向け輸出価格が急落している。主力輸出先の韓国からのオファー価格がFOBトン5万2500―5万3000円で、3月ピークから5000円方下落。年明け後、旺盛な需要に投機買いが後押しし輸出価格は上昇したが、ここへきて在庫一巡、市況の天井感などから調整が入ったもよう。ビレット価格も4万円近くまで低下している。一方で、価格が維持されている米国向け製品輸出の成約が増えており、米国へのシフトが進みそうだ。

溶融亜鉛めっき加工メーカーは、本年4月受注分からトン当たり2000―6000円のレベルで加工賃の値上げに取り組んでいる。バブル崩壊以降、需要の減少と加工賃の下落に悩まされてきた同業界だが、昨年から原材料である亜鉛地金の価格が高騰していることで、一層の採算悪化を余儀なくされているからだ。

 需要減による受注競争の激化などで、加工賃の平均単価は、90年ごろに比べてトン当たり1万5000円ほど下落。特に「この2―3年間の落ち込みが大きい」(メーカー筋)という。

 また、亜鉛めっき加工メーカーにとって、変動費の30%程度を占める亜鉛地金の価格が、昨春から同3万円以上値上がりし、大幅なコストアップ要因となっている。

 このため、亜鉛めっき加工メーカーでは、悪化している採算を改善すべく、本年4月受注分からの加工賃値上げを打ち出した。ただ、大手ユーザーであるゼネコン向けなどに長期の受注残を抱えているため、本格的な加工賃の改定には、まだ時間がかかりそうだ。
菰下鎔断(本社=大阪府貝塚市、川端正社長)は本社工場と新ヤード(貝塚市二色南町)で設備投資を行い、加工態勢を強化する。本社工場には4月に、3000万円を投じ、鋼板用穴開け設備を新設、月内に本格稼働させる。熔断の前段階の効率化と、穴開け加工の品質向上が狙い。新ヤードには1000トンプレスを導入、6月から加工を開始する。投下金額は5000万円。同設備を活用し、母材を矯正、品質の向上を図る。