2004年06月02日
新日本製鉄が主導するタイの冷延メーカー、サイアム・ユナイテッドスチール(SUS、山田勉社長)は、タイトな鉄源需給による材料のホットコイルの調達難に対応し、仕入れソースを拡大する。従来の日本・韓国、現地熱延ミルに加え、現地電炉ミル、ブラジル、欧州などのホット材をすでに一部使用を始めている。

 同社は2003年に過去最高の97万トンを出荷し、初の完全黒字化を達成した。自動車など需要は拡大傾向にあり、安定調達に向けてグローバルな材料ネットワークを構築する。

メタルワンは1日、プレス工業(本社=神奈川県、並木彰一社長)と合弁で、中国の江蘇省に油圧ショベル用キャビン(運転室)製造販売の蘇州普美駕駛室有限公司を月内に設立すると発表した。新会社は年間組立能力1万2000台(1シフト)で、キャビンメーカーとしては中国最大規模になるという。05年6月に営業生産を開始、現地の外資系大手建機メーカーに供給。06年の年間30億円程度の売り上げをめざす。

新日本製鉄は1日、鋳物用銑鉄の販売価格を7月からトン4000円値上げすると発表した。ひも付き、店売り全品種対象。昨年11月、本年4月に続く第3弾の値上げとなる。鉄源のひっ迫で鋳物銑生産が圧迫され、一方で自動車、建機など需要はおう盛。需給はタイト感を強めている。鋳物銑の国際価格は国内より高値にあり安定供給を確保するため、価格改善を進める。

日新鋼管(篠田研一社長)は、2005年度末を最終とする中期2カ年計画を策定、スタートした。新中計では、用途開発・拡販で現行5万トンのZAM使用量を6万トンに引き上げるなど、ニッチ・高付加価値分野へのアプローチを推進するとともに、鋼管膨張型ロックボルトを扱う鋼管加工事業を強化し、最終年度で当期純利益1億3000万円をめざす。

鋼板流通在庫が適正圏内で落ち着きを見せている。5月末に公表された各種統計によると、4月時点では前月比での在庫増減が小幅となり、落ち着いた動きとなっている。品種格差はあるが、需給は全体的に引き締まる傾向。メーカーの市場向け供給が絞られ、在庫は当面低水準を保つ見通し。