2004年06月08日
伊藤忠商事の金属資源・石炭部門は2005年3月期の連結純利益を前期比倍増の70億―80億円に引き上げる。負の遺産処理を一掃したことで、権益の拡張、買い増しで増強した基礎収益力をフルに発揮する。中期計画スーパーA&P2004最終年の今期をステップに、06年3月期は100億円を達成する。全社的に03年度で負の遺産を一掃して05年3月期710億円、06年3月期1000億円の達成を掲げており、金属資源・石炭部門はコア事業として全社利益の10%以上を確保したい考えだ。

韓国・POSCOは先週末、浦項製鉄所においてステンレス鋼ストリップ・キャスティングのデモプラント建設工事に着手した。同プラントの年産能力は60万トン、投資額が980億ウォン(約98億円)で、2006年6月の完工をめざす。ホットコイルの生産コスト低減、エネルギー効率アップが目的で、普通鋼と兼用する熱延ミルの余力確保という狙いもある。

タイ住友商事の金属部門は、鋼材の入手難が続くなか、鋼材供給に注力する。タイでは長年、顧客密着の営業を進めてきており、ひも付き取引が中心。コイルセンター2社を活用し、生産が好調な自動車、家電など関連需要家のニーズに対応する。金属本部では本年に3人増員を図り、営業力を拡充。また、与信管理は専任者を設置し、顧客に対する売掛債権の徹底管理を進める。

日新製鋼は7日、高温調理機器などに使用される「耐熱非粘着ハードコートクロムフリー鋼板」を開発したと発表した。きずや磨耗に対する耐久性と耐熱性、加工性に優れ、このほど家電メーカーのオーブンレンジ皿に初めて採用された。

 開発品はめっき鋼板の表面に無機有機複合耐熱クロムフリー塗装前処理、クロムフリー耐熱下塗り塗膜、耐熱非粘着ハードコート塗膜を施したプレコート鋼板。

三井物産のタイ現地コイルセンター、バンコク・コイルセンター(BCC、土田隆義社長)は、品質管理の新組織を編成し、ユーザーへの技術対応力を強化している。ハード面では昨年テーラー・ウェルデッドブランク(TWB)を備え、本年11月には需要増に応じて第3工場を建設。現地自動車、家電産業の生産活動が旺盛で需要は拡大傾向にあり、加工キャパを拡大するとともに、ソフト面での技術ニーズへの対応力を充実する。