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2004年06月17日
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厚板需給タイト、市中からの入手難が深刻
・ メタルワン・タイ、サプライチェーンを拡大
・ 新日鉄名古屋、停電影響30億円
・ 電炉の今期業績、増収益の傾向強まる
・ 五十鈴加工拠点、上期計画は超過達成へ
・ メタルワン・タイ、サプライチェーンを拡大
・ 新日鉄名古屋、停電影響30億円
・ 電炉の今期業績、増収益の傾向強まる
・ 五十鈴加工拠点、上期計画は超過達成へ
厚板需給がタイト化し、市中からの入手難が深刻となっている。厚板メーカーのフル生産にもかかわらず、国内外の需要増加で供給余力は全くない状態。一般溶断・加工業者では素材が確保できず、受注を見送るケースも増えてきた。「価格も上昇しているが、とにかく材料確保が先決」(溶断業者)。年初から環境が一変した厚板は、素材不足が新たな懸念を生んでいる。
メタルワンのタイ現地法人、メタルワン・タイ(平野裕之社長)は本年、三菱・日商時代に蓄えた両社の仕入れ・販売業務のネットワークを拡大し、サプライチェーンを広げる。シャム湾火力発電所の建設プロジェクト受注後、他プロジェクト案件への対応も強化する方針。独自のストックヤードも在庫能力・機能を拡充するなど、各種事業の強化策を図り、本年の扱い目標は100万トン強、前年比10%アップを見込んでいる。
新日本製鉄は名古屋製鉄所で10日発生した停電により同生産ラインが停止したことで、熱延鋼板、厚板を中心に製品ベースで10万トン程度の減産になることを明らかにした。減産による損益影響はマイナス30億円程度の見通し。復旧関連費用は別途、算定中。
普通鋼電炉各社の今期決算は、大方が増収増益の見通しだが、主原料の鉄スクラップ価格が期初の想定より低水準で推移しているため、上期の業績はさらに改善する方向だ。しかし、鉄スクラップ価格は中国で反発の動きも伝えられるなど不透明。本年1―3月の原料高の際には小棒専業を中心に月次赤字に陥るなど原料価格に大きく揺さぶられる構造であり、また建設需要は縮小傾向にあるなど産業基盤は不安定さを併せ持つ。電炉各社は、収益優先の生産・価格政策を進める。
メタルワン系列の鋼板流通、五十鈴グループ(鈴木貴士代表)スチールサービス部門の上半期(1―6月)は、売上高、販売量ともに計画を上回りそうだ。需要堅調に加えて素材値上げ分の転嫁が浸透しつつあり、数量と価格の両面でプラスに働いている。ただ、薄板需給ひっ迫の影響などで変動費は上昇傾向。上半期の収益は計画比微増にとどまる見込み。