2004年07月21日(水)
 東京製鉄(池谷正成社長)は20日、8月販売契約を発表し、ホットコイル、溶融亜鉛めっきコイル、厚板のユニバーサルプレート(UP)を各トン2000円、酸洗コイルは4000円それぞれ建値を引き上げた。鋼板類の値上げは4カ月ぶり(UP除く)。条鋼類はH形鋼と線材の実行販価をそれぞれ2000円、3000円アップ。「国内外とも需要は力強く、市況は大きく好転している」(大堀直人取締役)ため。輸出は9―10月積み商談に移り、ホットでトン580ドル以上(現在550ドル)をめざす。
 東京製鉄は20日、2005年3月期の業績予想(単独)を上方修正し、通期経常利益600億円(前回予想370億円)と過去最高に並ぶ水準とした。売上高2500億円(同2250億円)、当期利益410億円(同270億円)の予想。上期の鉄スクラップ価格が想定を下回り、一方で製品販価が改善。下期は原料高の見通しだが販売増を見込んでいる。配当は中間期10円(前回予想6円)、年間20円(同12円)と増額修正した。
 新日鉄住金ステンレス(NSSC)は20日までに、BHPビリトンが求めていた7―9月積みフェロクロムの4セント値上げを受け入れた。純分1ポンド当たりCIF78セント(純分52%で894ドル)になる。6期連続の値上げで上げ幅は累計39セントに達し、値上げ前の03年1―3月から2倍になった。南アの通貨ランドの為替相場次第では10―12月に追加値上げの可能性もある。NSSCは値上がり分を今後製品価格に転嫁する方針で、原料高によるステンレス市況の上げ圧力が強まりそうだ。
 住友金属工業は20日、中国の三峡ダムに次ぐ大型水力発電所「龍灘(ロンタン)発電所」向けに、水圧鉄管用高張力厚板3000トンを受注したと発表した。三峡ダムでの受注に続き、今回は中国で初めてのTMCP(熱加工制御)型高性能厚板の採用となる。
 ハンナン(本社=東大阪市高井田西4―5―7、金井寛也社長)は、ワイヤーテクノ(本社=大阪市鶴見区今津北3―3―8、今西周彦社長)と線材の酸洗工程を委託する業務提携を開始した。ハンナンでは効率化経営の徹底に向け、全社的な生産態勢の見直しを進めており、今回の業務提携もそれらの一環としている。両社は全面的な提携も視野に入れた形で、今後も協力態勢構築を進める方針。