2004年08月12日(木)
 JFEスチールは11日、中国・広州鋼鉄企業集団と広東省広州市南沙開発区における高炉一貫製鉄所建設計画の事業性検証(FS)を共同で実施することで合意したと発表した。JFEは有償でFSに参画、1年内に生産規模・設備内容・投資額などの結果をまとめる。

 両社は溶融亜鉛めっき鋼板を製造販売する広州JFE鋼板有限公司を合弁事業として設立済みで、2006年年初の営業運転開始を予定する。冷延鋼板の合弁事業化も検討することで先に合意しているが、その原板確保が両社共通の課題となることもあり、高炉一貫製鉄所を含めたFSを共同で実施するもの。JFEは「事業に参加するかどうかは未定で、FSの結果を踏まえた上で改めて判断する」としている。
 ビレットの1―6月輸出実績は、前年同期比4・5%増の73万4880トンとなり、高水準を示した。アジアからの引き合いが増え輸出価格が上昇した1―4月は好調に推移。特に中国向けが急増した。需要が一転して冷え込んだ5、6月は前年を下回ったが、輸出価格は7月に入り再度上昇してきており、輸出環境は好転し始めている。ただ、国内電炉は7―9月が夏季減産に当たるため、大幅な増加は見込みにくい。
 H形鋼、小棒など関東地区の条鋼需給は、秋口からタイト感を強める見通しだ。1―3月初めの先行手当ての反動で落ち込んでいた引き合いが夏場から活発化。需要は大型物件が年後半に控えており、需要水準は高まる方向。一方で、メーカーサイドは需給バランスを重視し抑制の効いた生産を維持。7―9月の電炉の夏季減産以降も緩む気配はない。秋需のタイミングに需給はさらにタイト化し、強含んでいる市況に一段上伸力を加えそうだ。
 関西地区の鉄骨価格はS造の小屋物でトン当たり14万―16万円どころをジリ高で推移している。鉄骨需要が回復基調にある中で、材料価格が急上昇したことから、地区のファブリケーターが価格是正に動いたことによるもの。今後もさらに唱えを引き上げ、早急に18万円前後の価格形成をめざす。
 三晃金属工業(吉田伸彦社長)は、拡大する屋根緑化ニーズに対応するため、植栽トレーに植物を事前に育成養生し、ユニットとして金属折版屋根に固定する屋根緑化システム「ユニットグリーンシステム」を開発した。10月1日から施工可能となる。同社では、新工法と従来から販売している「エックスロングリーンシステム」とあわせて、「サンコーグリーンシステム」として商品メニューを体系化。屋根緑化を重要な戦略分野に位置づけ、本年度2億5000万円(見込み)の同事業の受注金額を、06年度には10億円にまで引き上げていく考えだ。