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2005年07月06日(水)
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新日本製鉄、薄板汎用品輸出減少 7―9月予想
・ 新日石との炭素繊維合弁 新日鉄主導に切替え
・ 日中鉄鋼業 環境・省エネ交流会が閉会
・ NSSC、フェロクロム 買値下げる
・ 住友金属、尼崎で熱処理炉増強
・ 新日石との炭素繊維合弁 新日鉄主導に切替え
・ 日中鉄鋼業 環境・省エネ交流会が閉会
・ NSSC、フェロクロム 買値下げる
・ 住友金属、尼崎で熱処理炉増強
新日本製鉄の薄板輸出はアジア市場の汎用品市況が軟化するなかで、汎用品の数量が減る見通しだ。市場が欧米の在庫調整を受けた一時的な調整局面にあると見て安値対応を避ける。7―9月の輸出量は5―10%減る見通し。
主力の高級鋼材需給は引き続きタイトで、2006年度も原料コストのアップがあり得るなかで、値下げは得策でないと判断。熱延コイルで1トンFOB650ドルのレベルを維持して数量調整で乗り切り、10―12月の需給改善を待つ考えだ。
主力の高級鋼材需給は引き続きタイトで、2006年度も原料コストのアップがあり得るなかで、値下げは得策でないと判断。熱延コイルで1トンFOB650ドルのレベルを維持して数量調整で乗り切り、10―12月の需給改善を待つ考えだ。
新日本製鉄と新日本石油は5日、ピッチ系炭素繊維・加工製品メーカーの折半出資合弁事業、日本グラファイトファイバー(本社=東京・日本橋、平澤渉社長)の事業運営を新日鉄主導に切り替えたと発表した。
出資比率を1日付で新日鉄66・6%、新日本石油33・4%に変更。意思決定を速め、原料から一貫態勢で成長戦略を描くには新日鉄主導が適していると判断した。
出資比率を1日付で新日鉄66・6%、新日本石油33・4%に変更。意思決定を速め、原料から一貫態勢で成長戦略を描くには新日鉄主導が適していると判断した。
日本鉄鋼連盟(会長=三村明夫・新日本製鉄社長)と中国鋼鉄工業協会(会長=謝企華・上海宝鋼集団董事長)の共催による日中鉄鋼業環境保全・省エネ先進技術交流会(北京・天倫王朝飯店)は5日、2日間の日程を終え閉会した。
日中鉄鋼業の経営トップが集い、中国の環境保全・省エネ対策に向けた両国初の交流会は盛会のうちに終了。今回の交流会を機に継続的に専門家交流を実施することで覚書を交わしており今後、具体的な取り組みに向けて活発な交流を進める。
日中鉄鋼業の経営トップが集い、中国の環境保全・省エネ対策に向けた両国初の交流会は盛会のうちに終了。今回の交流会を機に継続的に専門家交流を実施することで覚書を交わしており今後、具体的な取り組みに向けて活発な交流を進める。
新日鉄住金ステンレス(NSSC)は5日、7―9月積みのフェロクロム購入価格を最高値だった4―6月比6%引き下げることでスイスの資源大手、エクストラータと合意した。2001年4―6月以来の値下げ決着。
生産拠点の南アの通貨ランド安を主要因に高値を修正した格好だが、直近の底だった02年4―6月からはなお2・4倍の高値にある。ステンレスメーカー側では為替が円安に振れているため、値下がり分は相殺されるとしており、製品価格への影響は限定的になりそうだ。
生産拠点の南アの通貨ランド安を主要因に高値を修正した格好だが、直近の底だった02年4―6月からはなお2・4倍の高値にある。ステンレスメーカー側では為替が円安に振れているため、値下がり分は相殺されるとしており、製品価格への影響は限定的になりそうだ。
住友金属工業鋼管カンパニー(カンパニー長=安藤力・副社長)は、シームレス鋼管の生産能力を拡大するため、特殊管事業所(兵庫県尼崎市)にステンレスボイラチューブ製造用の熱処理炉等を増強することを決めた。投資金額は約5億円で、これによって年間2000―3000トンを増産する予定である。2006年1月に稼働を開始する予定。