2006年06月30日(金)
 福栄鋼材(本社=大阪市西区、竹林泰治社長)は2005年4月から1年をかけ、主力3工場の加工・物流・保管体制を再整備した。投下金額は全体で約19億円。

 具体的には堺工場は建屋と一体の大型製品用自動倉庫を新設と、薄板加工設備の再配置を実施。加古川工場は建屋増築、ミニレベラー、シャー設備、母材・製品用自動倉庫を新設。富山第二工場は富山第一工場から大型スリッターを移設、ミニスリッターを新設し、加工センターとして再活用を開始した。

 今回の大型投資は顧客サービスの充実化、少数精鋭のローコスト運営を推し進めるのが狙いで、会社設立50周年にあたる10年10月期には加工量で年間60万トンをめざす。
 経済産業省は高炉での一段の省エネ、二酸化炭素(CO2)排出抑制を図る「革新的製銑プロセス技術プロジェクト」推進の検討に着手した。

 高炉操業温度の低下を可能とする反応性に富む複合塊成化物(酸化鉄・炭材・金属鉄=革新塊成鉱)を実現、これを高炉に投入、使用することで、低温での高炉操業プロセスを開発、排出されるCO2低減と省エネを具現化させる。
 伊藤忠丸紅鉄鋼は29日、インドにテーラード・ウェルデット・ブランク(TWB)製造会社を設立すると発表した。現地の自動車用プレス部品メーカー、カパロ・エンジニアリング・インディアと合弁会社を設立。

 380万米ドルを投じてデリー近郊に工場を建設。年産6000トン体制で2007年7月に稼働を開始する。インドにおける同社の事業進出は初めて。海外でのTWB事業は米国、タイに続く3拠点目となる。
 メタルワングループのスズヤス(本社=東京都中央区、宮崎雄治社長)は2006―08年までの中期経営計画を策定、持続的発展と安定・拡大をテーマに年間50万トンの販売、ROS(売上高経常利益率)3%弱をめざす。小口需要の積極的な取り込みを進め、販売先を2000社に拡大する。

 設備投資としては設備の新規・更新などで15億円を計画、その第一弾として本年8月には約2億円を投じて生産効率の向上のため富士工場(静岡県富士市)の第2スリッターラインに自動刃組装置を導入する。
 新昭和鋼管(本社=東京都中央区、瀧脇道治社長)は、台湾の引抜鋼管メーカーである萱華工業股●有限公司(曹永文・董事長)との提携を強化し、新昭和鋼管で手がけている台湾、東南アジアの自動車関連ユーザー向け鋼管供給に関し、萱華工業がOEM供給する。

 また、萱華工業のベトナム子会社で工場増設・設備増強に着手しており、2006年内の完成後は2輪向けサスペンション部品、4輪向け足回り部品に特化し、月間生産量を現行500トンから1000トンに引き上げていく。(●はにんべんに分)