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2006年07月06日(木)
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神鋼、低品質炭の改質・高品質化プロジェクト実施へ
・ 伊藤忠丸紅鉄鋼・鋼管本部、中国に内販会社設立
・ POSCO、厚板110万トン増産
・ 巨龍鋼管、大径管3万7000トン受注 福建省LNG
・ JFE商事、海外コイル加工拡充
・ 伊藤忠丸紅鉄鋼・鋼管本部、中国に内販会社設立
・ POSCO、厚板110万トン増産
・ 巨龍鋼管、大径管3万7000トン受注 福建省LNG
・ JFE商事、海外コイル加工拡充
神戸製鋼所は5日、低品質炭(褐炭など)を改質・高品質化し、電力用途で活用するための大型実証プロジェクトをインドネシアで実施すると発表した。日産600トンのプラントによる2年間の実証運転を実施し、2010年度からの商業化をめざす。
この改質褐炭(UBC)プロジェクトは、石炭エネルギーセンター事業として経済産業省の支援を得て実施するもので、総事業費が約80億円、神鋼の投資額は約40億円。
商業プラントは同5000トン規模を前提としており、神鋼としてはプラント販売に加えて「現地生産事業への参画も検討する」(沖田誠治執行役員・技術開発本部副本部長)。さらに豪州や米国などでの事業展開の可能性も模索していく考えだ。
この改質褐炭(UBC)プロジェクトは、石炭エネルギーセンター事業として経済産業省の支援を得て実施するもので、総事業費が約80億円、神鋼の投資額は約40億円。
商業プラントは同5000トン規模を前提としており、神鋼としてはプラント販売に加えて「現地生産事業への参画も検討する」(沖田誠治執行役員・技術開発本部副本部長)。さらに豪州や米国などでの事業展開の可能性も模索していく考えだ。
伊藤忠丸紅鉄鋼の鋼管本部(古舘茂樹・執行役員鋼管本部長)は、2006年度スタートの中期3カ年計画において、海外展開では中国に鋼管在庫販売も可能な内販会社を設立し、世界4極体制を構築して需要家に対するサービスを強化する。
国内は、在庫拠点を集約するなど事業会社相互での連携を深めながら、M&Aや新事業領域への参入を検討しており、「国内外で強みを持つ、ナンバーワン鋼管商社に向けての基盤構築を進める」(古舘本部長)方針。鋼管本部では今中計最終の08年度連結売上高で05年度比約26%増の3157億円をめざし、全社目標の4%を超える連結ROA(総資産利益率)をクリアしていく計画だ。
国内は、在庫拠点を集約するなど事業会社相互での連携を深めながら、M&Aや新事業領域への参入を検討しており、「国内外で強みを持つ、ナンバーワン鋼管商社に向けての基盤構築を進める」(古舘本部長)方針。鋼管本部では今中計最終の08年度連結売上高で05年度比約26%増の3157億円をめざし、全社目標の4%を超える連結ROA(総資産利益率)をクリアしていく計画だ。
韓国のPOSCOは5日、900億ウォン(110億円)を投じて現行年間360万トンの厚板生産を2009年までに110万トン増やす方針を明らかにした。造船用TMCP(熱加工制御)鋼厚板、API(米石油協会)規格材などの高級材の供給力を増やす考え。浦項製鉄所の3つの厚板ミルの生産を08年に430万トン、09年に470万トンに引き上げる計画だ。
CNPC(中国石油天然気総公司)グループ、伊藤忠丸紅鉄鋼を中心に進めている中国・大径鋼管合弁、巨龍鋼管有限公司はこのほど、中国のパイプラインプロジェクトである「福建省LNG」で、JCO方式の大径溶接鋼管を3万7000トン受注した。2006年内にもデリバリーが完了する見通し。
同社は従来、メーンの出資会社であるCNPCから母材・厚板を支給され、製管する受託加工の形態をとっていたが、04年で受注した「広東LNG」で初めて中国ミルから厚板を自社で購入しており、「福建省LNG」でも厚板を自社調達する。
同社は従来、メーンの出資会社であるCNPCから母材・厚板を支給され、製管する受託加工の形態をとっていたが、04年で受注した「広東LNG」で初めて中国ミルから厚板を自社で購入しており、「福建省LNG」でも厚板を自社調達する。
JFE商事(佐藤脩社長)は、海外の鋼板コイルセンターを拡充する。JFEスチールが粗鋼生産を拡大することに合わせて、需要が増大する海外マーケットでの拡販につなげる。なかでも家電需要が増大するベトナムには、JFE商事として初めてのコイルセンターを立ち上げる。