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2007年03月23日(金)
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JFEスチール、鉄粉事業の収益強化
・ メタルワン、連結純利益399億円 06年12月期
・ 現代製鉄、日本産鉄スクラップ FOB3.8万円提示
・ 2月鉄鋼輸出 ロシア除き前年比増
・ 小棒電炉 収益悪化、顕著に
・ メタルワン、連結純利益399億円 06年12月期
・ 現代製鉄、日本産鉄スクラップ FOB3.8万円提示
・ 2月鉄鋼輸出 ロシア除き前年比増
・ 小棒電炉 収益悪化、顕著に
JFEスチールは鉄粉事業で、2004年度に実施した海綿鉄工場での能力アップや高機能偏析防止処理鉄粉「クリーンミックス」をはじめとする新製品販売の拡大などを受け、現行中期経営計画(06―08年度)に則して収益力を強化していく。
計画初年度の06年度は上期に販売量が計画目標を下回ったものの、下期には月間6000トン強と計画ラインに乗せた。07年度はこれを同6300トン程度に引き上げ、08年度には6500―6600トンレベルをめざす。
還元鉄粉とアトマイズ鉄粉とを生産する同社の強みを生かし、クリーンミックスのほか、還元鉄粉とアトマイズ鉄粉の混合粉など特徴ある商品群を形成。鉄粉の自動車部品での使用原単位向上をにらみ、09―10年度の新規モデル車種投入時に合わせて、拡販を図る。生産能力増をフル活用できる販売量を確保し、収益性を高める。
計画初年度の06年度は上期に販売量が計画目標を下回ったものの、下期には月間6000トン強と計画ラインに乗せた。07年度はこれを同6300トン程度に引き上げ、08年度には6500―6600トンレベルをめざす。
還元鉄粉とアトマイズ鉄粉とを生産する同社の強みを生かし、クリーンミックスのほか、還元鉄粉とアトマイズ鉄粉の混合粉など特徴ある商品群を形成。鉄粉の自動車部品での使用原単位向上をにらみ、09―10年度の新規モデル車種投入時に合わせて、拡販を図る。生産能力増をフル活用できる販売量を確保し、収益性を高める。
メタルワンは22日、2006年12月期の連結純利益が前期比21%増の399億円、単体純利益が同80%増の212億円と大幅な増益になったと発表した。売上高は連結7%増、単体3%増と増収だった。
増収増益は4年連続。自動車など製造業向けや建材向けの国内取引の増加、世界的にエネルギー関連が好調だったことで増収。有価証券売却益30億円、固定資産売却益21億円など72億円(同18億円減)の連結特別利益を計上、事業再編戦略が一巡して特別損失が同19億円減の24億円となったことで純利益が増えた。
増収増益は4年連続。自動車など製造業向けや建材向けの国内取引の増加、世界的にエネルギー関連が好調だったことで増収。有価証券売却益30億円、固定資産売却益21億円など72億円(同18億円減)の連結特別利益を計上、事業再編戦略が一巡して特別損失が同19億円減の24億円となったことで純利益が増えた。
韓国鉄鋼メーカーの現代製鉄は20日、日本産鉄スクラップの購買入札を実施した。同社は日本の商社、鉄スクラップディーラーに対して、H2を前回比500円高のトン3万8000円前後(FOB、以下ともに)、新断スクラップを500円高のトン4万1000円前後でカウンタービッドを出したもよう。
財務省は22日、2007年2月分貿易統計(速報)を発表した。輸出は自動車、鉄鋼の伸びから6兆4176億円(前年同月比9・7%増)、輸入は非鉄金属などが増え、5兆4380億円(同10・1%増)と増加、黒字額は9796億円(同7・7%増)と増加した。
輸出は39カ月連続、輸入は36カ月連続で増加、黒字額も2カ月ぶりに増加に転じた。鉄鋼は輸出が286万5000トン(同13%増)、金額3213億7400万円(同28・5%増)、輸入が65万6401トン(同25・9%増)、701億9800万円(同44・2%増)と、輸出入とも数量、金額と伸ばした。
鉄鋼を国・地域別にみると、輸出は数量ベースでは、欧州連合(EU)が同119・6%増と2倍も増加、米国同7・1%増、アジア同14・3%増とロシア以外は伸展。アジアのうち中国は同1・3%増だった。金額ベースでもEU同50・3%増、米国同17・2%増、アジア同28・3%増となり、ロシア以外は増えた。中国は同9・8%増と増加した。
輸出は39カ月連続、輸入は36カ月連続で増加、黒字額も2カ月ぶりに増加に転じた。鉄鋼は輸出が286万5000トン(同13%増)、金額3213億7400万円(同28・5%増)、輸入が65万6401トン(同25・9%増)、701億9800万円(同44・2%増)と、輸出入とも数量、金額と伸ばした。
鉄鋼を国・地域別にみると、輸出は数量ベースでは、欧州連合(EU)が同119・6%増と2倍も増加、米国同7・1%増、アジア同14・3%増とロシア以外は伸展。アジアのうち中国は同1・3%増だった。金額ベースでもEU同50・3%増、米国同17・2%増、アジア同28・3%増となり、ロシア以外は増えた。中国は同9・8%増と増加した。
小棒電炉メーカー各社の収益悪化が顕著になっている。原料鉄スクラップ価格はこの1年でトン1万円以上切り上がったが、製品販売価格の上げ幅は5000―6000円にとどまっており、値差(スプレッド)が縮小している。
そのほか電力料金、電極や合金鉄など副資材価格も上昇しており、月次決算ベースで赤字になる可能性が出ている。電炉最大手の東京製鉄は原料高を受け、製品販価にタイムリーに転嫁している。他メーカーも今以上に素早い価格対応が求められている。
そのほか電力料金、電極や合金鉄など副資材価格も上昇しており、月次決算ベースで赤字になる可能性が出ている。電炉最大手の東京製鉄は原料高を受け、製品販価にタイムリーに転嫁している。他メーカーも今以上に素早い価格対応が求められている。