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2007年05月01日(火)
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高炉3社、連結経常益で3期連続過去最高
・ 4―6月粗鋼、過去最高2992万トン計画
・ 総合商社・金属部門 純利益、5社全て過去最高
・ 新日鉄、07年度設投15%増2300億円を計画
・ ウメトク、苫小牧に工具鋼拠点
・ 4―6月粗鋼、過去最高2992万トン計画
・ 総合商社・金属部門 純利益、5社全て過去最高
・ 新日鉄、07年度設投15%増2300億円を計画
・ ウメトク、苫小牧に工具鋼拠点
新日本製鉄、住友金属工業、日新製鋼は27日、2007年3月期の連結決算を発表、高炉5社の決算が出そろい、新日鉄、住金、神戸製鋼所の3社が連結経常利益で3期連続過去最高を更新した。
またJFEホールディングス、日新も減益ながら過去最高だった前期とほぼ同水準を確保。高級品を中心とする鋼材需要増に対応した生産拡大などにより各社、好調な業績を維持した。配当はJFEが前期比20円増、他4社が1円増とそろって増配する。08年3月期も高水準の生産が続く見通しで、新日鉄の連結経常利益予想6000億円、JFEの5200億円と、大手2社が最高益更新を見込む。
またJFEホールディングス、日新も減益ながら過去最高だった前期とほぼ同水準を確保。高級品を中心とする鋼材需要増に対応した生産拡大などにより各社、好調な業績を維持した。配当はJFEが前期比20円増、他4社が1円増とそろって増配する。08年3月期も高水準の生産が続く見通しで、新日鉄の連結経常利益予想6000億円、JFEの5200億円と、大手2社が最高益更新を見込む。
経済産業省は27日、2007年度第1四半期(4―6月期)鉄鋼生産計画の集計結果を発表した。粗鋼生産量は2992万6000トン(前期比39万8000トン、1・3%増、前年同期比95万4000トン、3・3%増)で、第1四半期としては74年度第1四半期の2975万トンを抜き、史上最高となる。
06年度第4四半期も2953万トンと第4四半期として過去最高を更新しており、2期続いて史上最高の生産量に達する。
3月に同省が策定した需要見通し2945万トンを47万6000トン、1・6%上回る。粗鋼ベースでは高炉は自動車向けの減少などから前期より3万トンレベル減産となるものの、電炉は北海道をはじめ全国レベルでの建設需要の増加から40万トン近く増産され、電炉が全体量を押し上げる形だ。
06年度第4四半期も2953万トンと第4四半期として過去最高を更新しており、2期続いて史上最高の生産量に達する。
3月に同省が策定した需要見通し2945万トンを47万6000トン、1・6%上回る。粗鋼ベースでは高炉は自動車向けの減少などから前期より3万トンレベル減産となるものの、電炉は北海道をはじめ全国レベルでの建設需要の増加から40万トン近く増産され、電炉が全体量を押し上げる形だ。
大手総合商社の2007年3月期の連結決算が出揃い、金属部門の純利益は5社全てが過去最高となった。5社合計では前年度比39・1%の増益で、全社利益の34・4%を占めるドル箱部門を続けている。
好調な資源価格に加えて、自動車やエネルギー関連の需要が業績を支えている。増益率は三井物産の68・0%を筆頭に、住友商事39・4%、三菱商事37・6%、丸紅20・1%、伊藤忠商事6・9%だった。
好調な資源価格に加えて、自動車やエネルギー関連の需要が業績を支えている。増益率は三井物産の68・0%を筆頭に、住友商事39・4%、三菱商事37・6%、丸紅20・1%、伊藤忠商事6・9%だった。
新日本製鉄は27日、2007年度の単独設備投資計画(工事ベース)を06年度見込み比15%増の2300億円程度と策定したと発表した。連結の設備投資計画(同)は15%増の3100億円で、3000億円超となるのは連結で投資計画を開始した95年度以来初めて。
特殊鋼流通大手のウメトク(本社=大阪市北区茶屋町3―7、福嶋正彦社長)は、10月をめどに北海道苫小牧市内に熱処理加工・機械加工、鋼材センターおよび営業所を併設した新事業拠点を開設する。自動車業界向けの工具鋼加工・販売の拡充が目的。主要設備としては道内で初の稼働となるPVD表面改質装置をはじめ、機械加工設備などを導入する計画で、第1期工事の投資額は用地取得代などを含めて約5億円を見込んでいる。